午前中、シリコンバレー在住の知人と打ち合わせ。彼は、シリコンバレーに移住して、四半世紀近くになるベテランのコンサルタント。元々、日本で電子機器の製造関連機器の業界にいたので、ものつくりを熟知している。
以前にも、このブログに書いたけど、開発して量産試作し、量産して販売し、サポート、保守をするというメーカーでは、全ての行程の基本をしっかりと理解していることが良きエンジニアの条件だった。
もちろん、いまはアウトソースできるEMSもあるし、製品もモジュール化されたから、ものつくりを目指すベンチャーでは、みずから全部を持つ事は無い。
だからといって、企画と開発だけで、あとの工程に対する知識が無くてよいという事ではない。むしろ、そういう外部から調達する機能について、外部よりも知識がなかったら、ベストチョイスができないし、適切な業務の委託等も厳しいだろう。
既に、いくつかのIOT系のものつくりベンチャーでは、歩留まりやリワーク等により、当初の戦略的価格が実現できなかったり、出荷した製品のリコールなどが発生したりしている。
こういう分野では、やはりものつくりに従事してきた、シニアの力がとてもよい支援になるし、日本の中小企業のノウハウがうまく機能するのではないだろうかというのが、彼との一致した意見だった。