仕事柄、他社とNDAを締結することが多い。今の仕事では、こちらは個人事務所のようなもので、相手方は上場企業というパターンが多い。
以前のルートの時代には、小さい会社のくせに基本的に契約書やMOUは、全て顧問弁護士のレビューを義務づけていた。ところが、会社によってはそれなりの規模なのに、そういうフローを確立せず、社内の法務部門担当などちょっと素人のなかでは詳しい人とかが、チェックするだけだったり、下手をすると、直接担当部門だけで判断してるところもあって驚かされたこともある。
今も、僕は長年付き合ってもらっている弁護士にレビューを頼んでいるが、双方向のNDA等は、自分の判断で良とすることもある。
ここで、僕はなにを見るかというと、全ての条項について、甲と乙を入れ替えてどうなるかだ。
昔は、大手企業と外注とかだと、圧倒的に大手の上から目線契約書が多かったのだが、最近は大手でもかなり相互に公平なものが多い。
つまり、「甲および乙は....」とか、「甲または乙は...」という文言で書かれていたり、開示者、受領者などで記述したりしている。
なので、こういう部分が基本的に齟齬がないものは、自分の判断でサインしている。
ただ、前から思うんだけどこれだけ皆がNDA結んでいたら、結局はダダ漏れじゃねーの?って、思う事も多い。