僕がRoot,Incで無線ルーターを製品化して、それなりに地域のインフラに使われるようになったのは、17年前の事だった。その最初は、まだ製品レベルではなくて、バラックモデルだったのだけど、当時の郵政省の電気通信監理局が、地域情報化のための調査研究会に採用してくれたのが大きな転換点だった。
この研究会に参加するにあたり、僕は屋外アンテナが必要なので、アンテナメーカーに参加してもらえるようにお願いした。また、無線の工事を含めてシステムインテグレーションの出来るパートナーとの協業も計った。
この時に一緒に仕事をしたアンテナメーカーとキャリア系SIの二人とは、それ以来の長い付き合いだ。そんな仲間と三人で、年に一度暮れになると忘年会をしている。生憎と去年は珍しく調整が出来なかったけど、今日は久しぶりに三人が揃った。
互いの17年は、それぞれにいろいろと苦労も喜びもあったろうけど、三人そろうと昔のまま、本音で語り合い、言い合えるのは本当に楽しいし、嬉しい限りだ。三人は、2つずつくらい歳が離れていて、僕が一番下なので、兄貴が二人いるみたいなものだ。
社会に出て、いろいろな人と出会い、一緒にいろいろな仕事をしてきたけど、それがきっかけで、こういう長い付き合いが出来るのは、まさに一期一会を大切にしてきたからかなとしみじみ思う夜だった。