イノベーションを創出、ベンチャーを育成などのお題目で、省庁はもちろん、地方自治体や国立大学なども、こぞって様々な支援事業に取り組んでいる。
こういう仕組みの多くは、有識者とかいう人達による採択評価があるのだが、その有識者とかいう人の多くは、自分で起業どころか経営もしたことのない人だったりする。
たまに、元ベンチャーの創業者とかがいても、社外ベンチャーのようなパターンが多く、ガレージから出てくるようなイノベーション型の人は少ない。
イノベーションが、マーケティングではなく、フレームの転換だとするならば、有識者なんていうのは、既存のフレームにどっぶりと嵌ってる人だから、こんな人がイノベーションの判定などできるわけがない。
そんななか、今日打ち合わせをさせていただいた、ある制度の起案者の方達は、なかなかに開き直りがあって面白かった。端的に言うと、まぁやってみなはれ的な制度なのだ、これは、まさに釈迦の掌なわけで、こういう制度設計ができるとすると、日本のキャリアも捨てたもんじゃないなと期待してしまう。