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2015-09-29 恣意的な脱法行為

_ [仕事] 恣意的な脱法行為

  とあるベンチャーが技術基準適合証明を取得していない製品を出荷して回収するというニュースがあった。 それなりに注目されて、いくつかの家電製品を矢継ぎ早にリリースして話題になっていた企業の、あまりな行為に正直驚いた。

  標準化、モジュール化、グローバルな分業、EMSの拡大などで、昔にくらべたら、それっぽい製品を作る事が、とても簡単になった。OEM/ODMによる製品調達も、アリババの成功からもわかるように、昔とは比較にならないほど、簡単だ。また、輸入などにかかる業務も決済も、オンラインで、LC決済や、船荷証券の買取なんてのは、とんと聞かなくなった。

  しかし、だからといって、製品を市場に、お客様に提供するという業務における、法令遵守や品質保証などが簡易になったわけではない。ところが、どうも、こういう部分をないがしろにして、なんちゃってものつくり、メーカーズ気取りの輩が跋扈していて、困ったもんだと見ちゃうのは、歳のせいだろうか?

  それにしても、これでまた勘違いした輩が、技適なんて規制緩和しろとかいう事を言い出すかなと思ったら、案の定そんな書き込みがネットに散見する。なかには、外国人の持ち込み機器の使用を認めるんだから、技適なんて無くて良いという呆れ果てたことを書いてるのもある。

  日本以外の国でも技適と同等の制度はあり、それらを取得しているものの使用を、国内でも認めるという話と、技適を無くすという話は、まったく次元が違う話だ。技適をなくしたら、日本ではどんな電波も出し放題になってしまうわけだ。

  この辺りの事は、以前に無線LANのグローバル化と規制緩和 という記事を、アゴラに投稿したけど、こういう基本的な事をもっと啓蒙すべきだろうな。

  それにしても、くだんの技適取れていない製品を出荷した会社や、その周辺にはメーカー経験者はいないのだろうか? なんちゃってメーカーズの人は、たぶん自分の製品が顧客の元で火噴いたらどうしようなんて、考えていないのかもしれない。 しかし、VWと違って、そんな事故起こしたら、一瞬で会社は飛ぶだろうし、PL保険とかも入ってなかったら、消費者はきっと保護されないだろうな。


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