今日は、朝からRohde & Schwarz社を訪問して、関係する測定機器のデモや最新のミリ波関連製品の紹介を受けた上で、RAPIDのブリーフィングなども行う。
Rohde & Schwarzは、無線通信の技術屋が羨望の眼差しでみちゃう、測定器の大御所。Dr.Rohde とDr.Schwarzという二人の博士によって1933年に設立された会社で、いまも未公開で創業者の一族が株式の多数を所有し、無借金経営だそうだ。また、社員の平均勤続年数が20年以上で、ともて家族的な、古き良き日本の会社と同じような体質だそうだ。
測定器といえば、かつて、テクトロニクスとHPという二大巨頭が米国にあったが、ともに事業再編、分社を繰り替えして、いまや名前が変わってしまっている。
HPは、William HewlettとDavid Packardの二人が創業し、その経営スタイルは、Hewlett wayとして名を馳せた。もちろん、いまも複合体とし巨大企業ではあるが、同様な生い立ちをもつR&Sとは、随分と違う現在がある。
今日は、ちょっと公開できない新製品の写真なども撮らせていただいたのだが、彼らの基本的な製品の設計思想は、製品分野に関わらず不変的に思う。僕がかつて、ジェネラルカバーレッジの受信機を設計してい頃は、R&Sのプロ用の受信機は、お手本であり目標でもあった。 そんな僕の個人的な視点だけど、R&Sの製品は、とにかく原理、原則に忠実で、あまり特殊な回路構成やトリック的補正技術を使うのではなく、個々の要素部品の特性を徹底追及している感じがする。
R&Sのゲスト用レストランで昼食をいただいたあと、デュッセルドルフ経由で、今日の宿泊先となるデュイスブルグに移動。夜は、市内の再開発された地域で、今回の日本側の参加者9名全員が揃って初会食となった。明日は、ヨーロッバ側のチームも合流することになる。