長年開発関係の仕事をし、さまざまな相談を受けてきた。そんななか、たまにあるのは、「こうこうこういう事をしたいんだけど、ちょっと某社に相談したら、xxとかがかなり大変で、簡単には出来ないとのことなんですが、なにかいい方法はありませんかね?」ってパターンだ。
でっ、こういう案件のうちの半分以上は、「????へっ、なにが難しいのそれ?」ってやつだ。こういうのは、だいたい要件が不明瞭だったり、出来ないとか大変とかいってる事じだいが、あいまいな場合が多い。
例えば、「リアルタイムで処理するのは大変らしくて....」なんていうのは、典型的なパターンだ。リアルタイムって、何に対して何がリアルタイムなのか、処理遅延や伝送遅延を少なくという意味であるならば、それはどこまでが許容範囲なのかなどが、詰めきれていないわけだ。
こういうご相談を持ち込むのは、そこそこに大手企業が多くて、さらに彼らが最初に相談して懸念を示されたという某社も大手というのが多い。そうなると、こちらが「それは、こういう前提であれば、こうすれば簡単に出来るんだけど...」といっても、相談してるくせにこっちよりブランド力のある某社が正しいと思っているのか、ああ言えばこう言う的に、なかなか素直に聞かなかったりする。
はっきりいって、それだったら、勝手にその某社と難しい事を難しくやればいいじゃんとか思っちゃうんだけど、そうもいかない大人の事情とかがあったりする。そうすると、こっちも時間がもったいないから、じゃぁその某社の人とと話をさせてくださいとなる。
結果的に、直接話しを聞いて、前提条件を整理し、要求要件を取りまとめると、なるほど確かにできますよねとなる。ただ、たまにプライドばかりで、技術のない輩がくると、最初から上から目線で、自分たちが出来ないといったものは、出来ないんだ的に凝り固まったのも居たりする。
しかし、こういうのって、結局のところ技術屋の質であり、物事をヒアリングして、整理して、問題を明確にする事ができない、似非技術屋ばかりが増えてしまったということだろうか?
今日も、まさにこんな典型的な打ち合わせに時間を取られてしまった...