三日間のWiーFi Allianceのミーティングも、今日が最終日。 IEEE802.11aiの相互接続性に関する標準化は、その試験方法の具体的な議論になっている。これは、標準仕様に基づいて実装が各社で始まっており、その中で具体的な修正の必要性も発見されているからで、ある意味良い進展でもある。
また、このマーケティンググループのメンバから、応用面で自動車関連などへの展開提案などもあり、11ai FIlSの利用範囲は広がりつつある。実は、IoTやセンサーネットワークでも、おもろしい展開が出来るのではないかと期待している。
前回まで少し騒がしかったWi-Fi vs LTE的な幾つかのきな臭い話題は、落ち着きを見せて来た感じがある。それでも、米国・欧州は、電波監理側との協議なども進んでいる。ところが、第3地域(アジア・オセアニア)は蚊帳の外なのだ。そこで、前回からAPACでのラウンドテーブルを開催するように、レギュラトリー関係やWFAのトップに提案していたが、今回正式にその方向の調整が始まったのは、個人的には成果として満足している。
毎度のことのように、このミーテイングは、最終日になると幾つかのスロットがキャンセルされる。というわけで、昼食後に一時間くらい時間ができたので、ホテルから歩いて聖イシュトヴァーン大聖堂を見学。宗教というのは、宗派や教義に関わらず、荘厳さというのを持つものだといつもながら感じる。
午後のクロージングのあとは、参加している皆さんと合流して、エルジェーベト橋を渡って、初めてブダ側に行く。(ブダペストは、ドナウ川を挟んでブダとペストという二つの地域からなっている。)
橋を渡りきったところにあるゲッレールトの丘に上がり、その頂きから市内を見渡すと、なかなかに壮観だ。ここの丘の上の砦は、第2次世界大戦では、ドイツ軍に占領されたとのことだから、その頃までは要塞として機能していたわけだ。
標高235mの丘へ登る階段と坂道は、ちょうど良い運動になったので、下に降りたあとブダペスト名物の温泉の一つであるルダッシュ温泉に入る。中には、トルコ式のレンガ造りの温泉のほか、近代的なミストサウナや屋外のジャグジーなどもある。温泉以外は男女混合なので、水着着用で、水着のレンタルもある。湯温毎にいつくかの温泉があるのだけど、全体的には温度は低めで、鼻に微妙に硫黄臭が残る。それでも、さすかに温泉で、出たあとはそこそこに体が温まっていた。まさか、ハンガリーに来て、仕事上がりの一風呂を楽しめるなんて、ちょっと想定外だったけど、ご機嫌だった。