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2015-12-04 Formal & Uniform Innovation

_ [仕事] Formal & Uniform Innovation

  今日は、山梨から車で都内に移動。某雑誌の取材を挟んで、IAjapanのIoT実証実験WGと総務省のIoT推進フォーラムの二つのIoT関係の会議があった。

  IoT実証実権WGの方は、自分が座長で、今日は実際に実証実験を執り行うタスクグループの会合も兼ねている。タスクグループの初回会合としては、オフィサーの選任が大きな議題だったのだが、WGの運営規定を明確にしているので、その規定に沿って互選により選任し、かつWGでの承認決議を行った。

  夕方からのIoT推進フォーラムの総会は、総務省の地下の講堂で400人くらいが参加し、冒頭総務大臣の挨拶などもあり、はなばなしく開催された。いつものとおりだけど、こちらは事務局の用意した資料が淡々と読み上げられていく、シャンシャン総会。一応、定款はあるけれど、会員の資格と義務はまったく不明である。

  例によって座長や委員は、事務局が用意した一覧があり、形式上会場の拍手をもって全員が総会で承認されたことになる。まぁ、短期間でかつそれなりの規模のことを立ち上げるのだから、こういう形態となるのは、ある程度仕方がない。しかし、せめて委員の選定をどのようなポリシーで行ったのか、委員の技術系、制度系、消費者側などのマクロな比率をどう設計したかなどの、説明をするくらいは、すれば素敵なのにと思ってしまう。しかも、意義ございませんか...拍手って、参加者は一つの組織や団体から複数参加しているから、議決権もなにもあったものじゃない。もし、あの場で、立ち上がって、意義ありとか、委員選定の根拠の開示を求めるなんて言いだしたら、どうなっちゃうんだろう。それが出来ない僕自身も、結局のところは日和見なんだけどね。

  面白かったのは、ちょうどこの会議の時に、参加している某氏がSNSで、黒スーツばかりが参加していて、とてもイノベーションには程遠く見えるという感想を書き込んでいたことだ。

  僕は、今日は山梨から車で移動してきたこともあり、私服だったのだが、確かに圧倒的にスーツ&ネクタイだ。もちろん、TPOがあり、どんな時でもカジュアルが良いとは思わないけど、イノベーション創出、規制緩和をという人が、ブラックスーツをユニフォーム的に来ている集団というのは、やはり厳しい感が漂う。

  先月行われたIOT推進ラポの初回会合は、委員のラウンドテーブルがあって、各委員が各々の立場で発言、議論を短時間でも行った。また、その委員にはカジュアルな人も混じってた。これに比べると、今日の会合は、会場の横で行われている企業展示も、どう企業を選んだのかが不透明だし、委員間の質疑、議論はなく、ご指名の有識者様の一方的スピーチのみという、レガシーなスタイルだった。

  そんなわけで、この雰囲気をみていたら、一昨々日のブログ記事 に書いた、京都の観光客のレンタル着物の事を思い出してしまった。お仕着せを被せたのでは、中からフツフツと湧き出てくるようなイノベーションは、起きないのではと不安になってしまう。

  会合のあと、偶然に某大学に交流人事で出向している旧知の技官官僚の方と再会。ちょっと面白い話が聞けたのが、今日の最大の収穫かもしれない。


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