ITRC(日本学術振興会産学協力研究委員会 インターネット技術第163委員会 / JSPS 163rd Committee on Internet Technology) で提案したIoTのプロジェクトPIOT(Plugfesta for IoT) のキックオフミーティングを、京都大学吉田泉殿という施設で開催。ここは、かつて官舎として昭和9年に建てられた京町家だそうで、二階建ての一軒家で、綺麗な庭まである。こんな、純和風ななかで、IoTのミーティングというのも、なかなかに楽しい趣向だ。
さて、肝心のPIOTは、以下のようなプロジェクトだ。
現在、産学官を超えて大きく注目されているIoTであるが、実態は垂直統合されたクローズドな利用に制約されている。このため、IoTを新たな社会基盤とした、さまざまなサービスの創出が進んでいない。
そこで、インターネットの本質である、自律分散、相互接続を基礎とするThe Internet of Thingsの大規模な実証を、産学官の共同事業として取り組み、IoT時代のインターネット技術の有効性と課題解決を研究する。
具体的には、産学官協力のもと、100種類以上のモノ、100箇所以上の場所、100人以上の参加組織または人を集結し、それぞれの生成するセンサー情報を生成し、交換する実証実験を、産学官を超えて行う。
というわけで、今日はITRCの会員とインターネット協会 IoT推進委員会 実証実験WGのメンバーなどが参加して、キックオフミーティングとなった。まさに、これからではあるのだが、今日はオフィサーも含めて、今後の運営などの肝心なことがサクッと決まった。すでに、今日の参加者だけで、十数箇所の拠点がPIOTに参加することになるし、それぞれが所有しているIoTデバイスも数十種類に及ぶだろう。
といわけで、100x100x100を目指して、いよいよ具体的な相互接続をスターすることになる。
また、平成27年度「研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」においても、EverySenseが提案していたウェアラブルセンサーEveryStickの採択が正式に発表された。これも、早期に開発を成功させて、PIOT に接続することを目指す。