非常勤講師として受け持っているベンッチャー経営論の講義も、今日で終了。この講義は、工学部四年生を対象して、前期15コマの講義。
とあるご縁から、この講義を四年前から受け持っているのだが、諸般の事情により来年度以降の継続は、厳しいかと考えている。大学の非常勤講師といっても、集中講義ではなく毎週一回を15コマ行い休講の場合には補講もする。当然、単位の認定もするので、試験もあり、試験問題の作成も採点も、成績管理もある。
しかし、これをどなたかに引き継ぎたいと思っても、正直なかなかきびい。というのは、講師料は講義の時間である1.5時間x15コマしか支払われず、試験の問題やら採点やら、通勤時間などは含まれない。
このため、地元の人とか、大学で他の講義や業務を持っている人ならともかく、この講義だけをお願いするとなると、処遇としてはかなり厳しいことになる。このような事情だから、他の人を探すといっても、なかなか堂々とお願いしづらい点もあって、正直困っているわけだ。
今日は、とあるご縁で某私大で色々と起業支援などもされている方をご紹介いただき、講義の見学をいただいた。たまたま、このかたの弟さんとは、私自身が懇意だったりするのだが。やはり処遇だけを考えるとお願いをすることが心苦しい。
内容や講義の趣旨については、ご賛同いただける点も多々あるのだが、だからといってご好意だけにすがるわけにもいかない。
というわけで、遠路はるばる見学に来ていただいたものの、なにか他の仕組みと合わせて、報える方法がないかを考えようと思っているのだが、このあたり地方の大学のつらいところかもしれない。
しかし、大学ってどこもこんなのなんだろうか? もしそうだとすると、あまりに民間というか一般社会とかけ離れている。この前も、とある学会の招待講演者に対する掲載料徴収の件で、唖然とさせられたけど、とかく学術界って世間ずれしすぎてるのかな...