受託開発をしているシステムの打ち合わせで、二重化の検討を進めている。システムの冗長性のための二重化っていうのは、いろいろな場面で出くわす課題なのだが、これはなかなかに難しい。
つまるところ、どのような障害に対して、どのレベルまで二重化するかという要件定義が肝なわけだ。よくあるのは、ネットワークの機器の二重化はするけど、電源は同一系統だよねとか、電源も二重化したけど、建物は一緒じゃんみたいな行き詰まりもある。
今日の案件では、僕らが担当する信号系統とは、別な制御系統もある。さらには、対象設備が広域に施設されるものだから、設備間のネットワークの二重化などもある。結果として、二重化の組み合わせ要素が膨大になり、とてもこちらの設計範疇だけではカバーしきれない障害範囲もある。
たまに、こういう打ち合わせになると、あれもダメ、これもダメ的な、理想論で要件定義する人がいる。こういうのは、たいていの場合、自分の責任範囲を如何に減らせるかという思想だったりする。
幸いに、今日の打ち合わせのクライアントは、そういう一方的な要求ばかりの人ではなく、双方に納得しやすい現実解を示してもらえたので、次のステップにうまく進めそうだ。
それにしても、二重化で最後にネックになるのは、結局はヒューマンリソースの二重化だったりして....