IEEE802.11の標準仕様は、長年たくさんのアメンドメントが策定され、いまや膨大なページ数になっている。各種のアメンドメント(11a,b,g,n,i等々)は、数年毎に一本化のメンテナンス作業が行われている。そして、いま現在はIEEE802.11-16として、別冊になっている11aa,ac,ad,ae,afを一本化する作業が、いよいよ大詰めを迎えている。
この作業以降に標準化作業を行っている、11ahと11aiは、これの一本化されたドキュメントをベースメントとすることから、この一本化作業が終わらないと、こちらの作業も終わらない。いま、11ahも11aiも、ほぼ仕様が完成しているのだが、まさにこの順序の関係で、シビアな日程調整を迫られている。
そんななか、いよいよ佳境を迎えたこともあり、今日はワーキンググループのチェアの招集で、三つのタスクグループのチェアとエディタによるテレカンが開催され、細かい日程の最終調整の確認と詰めを行った。
こうい会議を、適切なタイミングで招集し、明確なミッションと日程を合意させる手腕は、ワーキンググループチェアのリーダーシップの技量そのものであり、その仕切りには実に感心させられる。
グループウェアで、ガントチャートをみながら、キチッと要所を押さえてくるのだが、こういうやり方は、とてもフェアでありがたい。
いまのワーキンググループチェアは、自分で各種のツールなどを作って提供して、業務改善もリードしてきたのだから、頭が下がる。
それにしても、ちょっと愛嬌なのは、コメント解決用のデータベースシステムのコメント番号が、32k以上が付番できなかったのは、ご愛嬌だ。