兼ねてから一度行きたかった熊野古道への旅行を、家人が誕生日祝いにくれた。南紀白浜空港でレンタカーを借りて、まずはちょっとだけアドベンチャーワールドに寄り道して、熊猫を見る。たぶん、初めてみるわけじゃないんだけど、最後に見たのがいつで、どこなのか思い出せない。
昼は新宮まで移動して、今回の一つの目的でもあ東宝茶屋で、さんまの熟鮓。ここには、宮本輝の「にぎやかな天地」という小説で紹介されていて、いちどぜひ食べたいと思っていた、三十年ものの熟鮓がある。通常のさんまの熟鮓、うなぎの肝焼きと一緒に冷酒で一献。もう、完全にヨーグルト状態で、酸味はあるけど、まったく生臭ささはなくて、肴としては僕の大好きな類。
この後、熊野古道の大門坂駐車場から那智大社まで歩いて往復。あいにくと那智大社の社殿は修復中だったけど、那智の滝も見れたし、八咫烏にも会えた。
夜は、南紀勝浦に移動して、ホテル浦島に投宿。ここは半島まるまるホテルな感じで、なんと船でわたって行く。館内には、いくつかの温泉があるのだけど、自然の洞窟のなかに湧き出る温泉は、なかなかに良いお湯だった。
しかし、この大きさのホテルで、会議室でも充実してたら国際会議を承知したら喜ばれるだろうな。