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2018-10-02 延長戦決定

_ [Health] 延長戦決定

  今日は、久しぶりに病院での診察。7月の中旬に前立腺癌の放射線治療が終わってから、放射線科も含めての最初の経過確認の総合診療。

  この罹患がわかってから、正直いつも病院の診察を受ける時には、不安が募る。もし、再発していたら....、転移していたら...、治療の効果が出ていなかったら....と、たくさんのことが気になるものだ。前立腺癌のバイオマーカーであるPSAの値は、すでに放射線治療後には、検出可能な限界値近くまで下がっていた。たまたま、8月末に急遽膀胱炎で診察を受けた時にも、採血検査をしてもらい、この時にはすでに院内検査での測定限界値以下になっていたので、それなりに安心はしていた。

  それでも、隣接のリンパ節の浮腫については、放射線治療時に行う簡易的なCTでしか、治療効果の確認をしていなかった。今回は、先週行なったCT撮影の結果も出ているので、こちらのBefore/Afterや他の転移などが気になっていた。

  今日は、まず泌尿器科の主治医による診断。血液検査の結果PSAは、やはり測定限界下で内分泌療法による抑制が効いてることで、もう一年くらいはホルモン投与を継続しようということになった。実は、ホルモンの断続的な投与という手法もあるのだが、心理的にはそれなりに勇気がいるし、僕のケースでそれが効果があるかについては、もう少し調べる必要もある。実は、こういう個別診療への道を切り開くためにデータ活用が重要で、不思議な縁で、そんな仕事に関与することになったのだが、それは別途解説しよう。

  ホルモンの皮下注射をしたあとは、放射線腫瘍科にて、CTの画像診断の結果を踏まえての診察。まず、放射線科からは、画像診断の所見としては有意なものは見当たらないという所見を告げられ、先生が昨年12月のCT画像と、先週のCT画像を並べて表示しながら、当該部位についてBefore/Afterを説明してくれた。

  結果から言うと、骨盤内の隣接リンパ節にあった浮腫は見当たらず、放射線治療の効果が確認できた。また、前立腺肥大もなくなり、精嚢、膀胱などの隣接部位との境界も綺麗にみてとれ、素人目にもわかる結果だった。

  この状態をもって、完治とか根治という表現をして良いのかは、まだなんとも言えない。それでも、昨年暮れに診断された局所進行性 前立腺癌 ステージⅣ、5年生存率30-50%というショッキングな状況は、ひとまず抑え込まれたようだ。放射線治療の結果、5年以内のPSA非上昇率は、61%らしいので、PSA非上昇率=非再発率だとするならば、少なくとも前立腺癌による生存の危機は、改善されたわけだ。

  まぁ、統計学な数字はともかく、僕の場合には前立腺癌のバイオマーカーであるPSAの値は、昨年の人間ドックでの発見時に1312だったのが、内分泌療法と放射線治療により0.04以下になったわけだ。僕の業界的には、当社比45dBも改善されたってやつだ。

  というわけで、たぶんきっと、まだしばらく"憎まれっ子世に憚る"なわけです。これは、授かった命ということで、人生の延長戦に突入することが決まったみたいなものなので、もうすこしいろいろと頑張ることにした。

  でっ、まぁ延長戦に入るにあたり、SFCの上席所員とか、一般社団法人 官民データ活用共通プラットフォーム協議議会 外部理事とか、内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) AIホスピタルによる高度診断・治療システム担当 サブ・プログラムディレクターなんていうアフリエーションが増えました。

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