5月から7月まで8週間通った放射線治療で、いつも僕の前に治療を受けていた方と、どちらからともなく挨拶を交わすようになり、待ち時間にいろいろと情報交換をする仲になった。
彼は、私より11歳年上だけど、とても品のある方で、話をしていても、穏やかだった。若干治療期間が違って、僕より彼のほうが早く治療が終わったので、そのあとに一度病院の近くでお昼をご一緒した。その後も、ショートメールやりとりをさせていただき、お互いに治療後の経過が落ち着いた頃合いとなったので、一献しようということになった。
たまたま、今日は二人の都合があうということで、僕の古い付き合いの新大塚にある小料理屋を選んで昨日連絡をしたところ、思わぬ返信が来た。なんと、彼は大塚出身で新大塚は懐かしいというのだ。僕も、大塚生まれ、大塚育ちということを伝えて、今日の会食を迎えた。
お店の奥様も地元なのだ、昔話でとても盛り上がってしまった。このネタがなかったら共通の話題は、癌の治療話なので、周りの人にもちょっと引かれちゃうところかもしれなかったけど、もう次から次へと共通のネタがあって、実に楽しかった。
彼は、僕の学区域の中学校の出身で、僕はたまたま越境で文京区の中学に行ったので、直接の先輩ではなかったけど、こんな偶然もあるんだなと人の縁の不思議を感じる夜だった。