一昨日の日記に少し書いたけど、内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)AIホスピタルによる高度診断・治療システム担当 サブ・プログラムディレクターというのを拝命した。これは、僕が癌になったからということとは、まったく関係なく、そんなことを露しらずな関係者からのオファーだった。でっ、話を聞いてみたら、まさに僕がこの一年直面して社会の課題として感じていたことに、挑戦するプロジェクトだった。
このプロジェトのプログラムディレクタである中村祐輔先生のブログには、医療や治療は誰のために為されるべきかが、とても熱く語られている。ここに書かれていることは、まさに患者第一だということに尽きる。
僕は、1990年代後半に、地域情報化という名の下に、地方のインターネットインフラ整備や情報化を推進する活動にかなり傾注した。その当時、僕は東京に住んで、東京で生活をし、出張で地方に行き、その地方での先進的な人たちとお付き合いしていた。その後2006年に、本格的に山梨県北杜市須玉町という地方に生活拠点を得て、小規模な集落での生活をして、あることに気が付いた。
それは、なにかというと、地域情報化って、東京人の東京人による東京人のための活動で、肝心の地域に住んでる人の多くの人の価値観や課題意識と乖離があることだった。つまりは、もちろん社会にとって必要なことではあったけど、現場意識よりも圧倒的にサプライヤーマインドだったわけだ。メタファー的にいうと、土や風の薫りがしなかったのだ。
ところが、今回はのプロジェクトに関しては、全く不思議なものだけど、ぼくは正真正銘のCancer Survivorなので、このプロジェクトに、いままでとは違う視点で、少しでも寄与できればと思うのだ。