午前中に旧知の方の紹介で、あるベンチャー企業の社長さんがお見えになった。 この会社は、データー構造と処理を綺麗に分離するというアルゴリズムを徹底することで、システムレベルからチップレベルのあらゆるレイヤーでの資源の効率化をはかるということに取り組んでいる。 結果として消費電力が小さい端末が作られるなどが期待できる。 要件は、公募研究に応募したいのだがコメントをもらえないかということだったので、一通り聞いた後で、素直に意見をさせていただいた。
午後、自社の今年度の公募研究の研究テーマと計画について、東工大のO先生と打合せを行う。 ちょうど、サンノゼの開発センターから開発者が来ているので、ミーティングに参加してもらう。 技術者や研究者というのは、ある程度のレベルにあると、初対面でもすぐに課題認識などが同期するものだ。
それにしても、公募研究などでは、成果展開、事業性などの説明が求められるのたが、中には10年間の予測を要求するスキームもある。 いまの技術革新の早い時代に、10年後の事業性を予測することがいかに困難かということを、こういう公募スキームを作る人は理解していないのかもしれない。