村のなかにあるお寺の境内からちょっと上った高台に、七面大明神という明神様が祀られていて、寺の檀家、信徒がここにお参りをするお祭りがあるというとで、村の方から誘われて出かける。 寺の境内からさらに山の上に上ったところに、社がありその中に祭られていて、村の人たちがすでに集まっていた。 寺は、日蓮宗の寺で、この七面山というのは日蓮宗の総本山身延山の鬼面にある山に祀られている明神様ということだ。 まぁ、村人が全員、檀家ということではないが、檀家でない村人も、信徒としてここで、無病息災を祈願しているそうだ。 社は相当の年代もので、寺も鎌倉時代からの歴史があるようだ。 僕は、基本的に無宗教なのだが、民俗学的興味もあるし、村の人とのコミュニケーションとしても、こういう機会は活かしたいので、参加してみた。 祈祷のあと、寺の本堂に場所を移して、簡単な茶話会があり、お札と供物をもらって帰宅する。
夜は、8月のお盆の時に開催された村祭りの反省会ということで、公民館で村の青年会と婦人部の人たちとの懇親会に参加する。 メンバーは、昼のお寺の茶話会とは、一から二世代若い。 Uターンで戻った人も含めて、村の若い人たちが、村の良さを語り、自然保護や歴史的行事の継承などに対する課題意識をもっていることは、東京の新興住宅地とは違うものを感じる。 僕の生まれ育った東京の下町では、同様に町内会での行事などは、重要なコミュニティ活動となっているで、似たようなものだなと思いだす。 ただ、実際に自分が住んでいないので、実家のある地域の活動とは疎遠になってしまっている。