自社製品が複数の開発拠点で開発している関係から、同じような機能でも実装に差異があり、ユーザーに使いにくいものとなっていることがある。 そこで、これらの設計の共有化を進めることが課題となっている。 こういう場合、上流の仕様を抽象化、モデル化する手法が有効な事は、広く知られている。 ところが、開発の現場では、まだまだコード以外の設計手法が進んでいないことが多い。 ちょうど、いま発売されているNEに脱プログラミング至上主義という記事が掲載されているが、既にUMLなどに代表される仕様記述型の開発を取り入れてる企業は、多くの成功事例をもっているようだ。 組み込み系のソフトでも、アッセンブラーからCなどの高級言語への移行が進み、コードの抽象化やモジュール化の重要性は、それなりに理解されるようになったが、これらはコードベースであることに変わりなかった。 さらなる仕様とコードの分離、モジュール化は、これからその浸透度が加速するのだろう。