物事の表現、伝達精度を上げるには、情報量を増やすことが必要なのだが、これは人と人のコミュニケーションでも同じだ。 今朝の会議で、営業部門からのリクエストが商品開発部門には、受け入れられなかった。 リクエストする側が提供する情報量があまりに少ないため、商品開発部門としての判断ができなかったためだ。 おなじリクエストでも、もうすこし背景情報や、条件情報があれば、妥協点を見出すことができると思うのだが、残念ながらそうではなかった。 仕事で他の部門を動かすには、相応の説明責任が生じるのだが、リクエスト側のコミュニケーションスキルが乏しかったり発信する情報量が少ないと、たとえ良いリクエストでも、相手はそれを理解しない。 いっぽうで、情報の受け取り側のコミュニケーションスキルが乏しいと、多くの情報を整理して理解することができず、本質ではない細部に固執してしまうこともある。 適切なコミュニケーションには、情報の発信量と受けて側の適応量がマッチする必要があるようで、電気工学でいうインピーダンスマッチングと同じようなものかもしれない。