製品開発で関係する法令に関する社内打ち合わせに参加する。 製品を開発し、市場に提供するにあたっては、様々な遵守すべき法令があり、その数は膨大だ。 さらに、世界的に販売をする場合には、販売する国毎に微妙に異なる規格などに適応していくことになる。 法律というのは、生き物でありその内容は適時改定されている。 また、法令そのものは変わらなくても、市場の要求によりその解釈や適応範囲も変化していく。 このため、企業としては、製品開発段階で適法な製品を開発し、生産、販売したとしても、その後に適法ではなくなるものもある。 こういうことは、製品にかかわる法令に限ったことではなく、SOX法や会社法、労働基準法なども同じだ。 個々の法令に対しては、専門的な理解が必要だけれど、法令遵守という大枠での基本的な仕組みつくりや方針は、企業経営の重要な柱として、なんらかの意思決定機関を持つことが必要だろう。 とはいえ、企業規模にかかわらず同じ手法で実装することは非現実的なので、企業規模に応じた対応・導入手法が広く啓蒙されることが望ましいのだけれど、それには法令が社会に馴染むまでの時間が必要で、新しい法令への適応は、どうしても大企業からとなってしまう。