障害者福祉に関係していて、つくづく思うのは、小さな狭い世界のためなのか、なにか旧体質な感じをとてもうける。 社会福祉法人とか障害者支援施設とかは、許認可で参入がそれなりに大変とはいえ、それ以上に対象となる利用者(需要)が限られていて、他の事業分野からみればニッチな分野だ。 このためなのか、養護学校も社会福祉法人なども、とかく他を批判したり、他との比較で自己のアピールをしたりする傾向を感じる。 特に、自立支援法などにより、事業運営も市場競争原理が働く環境に置かれるようになり、この傾向が強い。 しかし、個々の施設や事業者が100点満点ではなく、かつ充分にサービスが飽和していない状況なんだから、本当に福祉の観点に立てば、個々のスタンスよりも業界や地域全体として、どのように社会ニーズに応えて行くかを考え、またそういう場を作る事を考えるべきだろうに、なんだか秘密、競争主義的な例が多いのが残念だ。 しかし、まぁこういう狭量な人達は、おそらく長期的には淘汰されるのだろう。 既に、世の中がマスコラボレーションの時代になっているのにね。 ちなみに、学術界も他社との比較を常に求められるために,似たような傾向がある。 結局、器量の大きい胆力のある人が少ないのだけど、そういう人が福祉とかをするのが、そもそも無理なのかもしれない。