特許庁の委員会で無線LANの特許や技術動向の分析を行なっている。 今日の委員会では、いろいろな角度からの統計分析結果が示された。 ここで、明らかなのは特許出願数などが2003〜5年くらいをピークにして、減少傾向にあるということだ。 これは、11nがでてきてMMOが導入された頃をピークに、そのあとは技術の進化が飽和している事を示している。 スペクトラム拡散、OFDM、MIMOときて、もう物理層的には、確かに出尽くした感がある。 より高度化させるためにOFDMAみたいな取り組みもあるけれど、TDD&&CSMAである無線LANでは、サブキャリアでの分割とかは厳しいだろう。 実際にIEEE802.11WGも参加者が減少傾向にあり、もう無線LANは完全にコモディティになったのだろうか?
個人的には、高速化もセキュリティも進化したけど、無線LAN=Nomadicというところに、限界があるような気がしている。 これを、本当の意味でのモバイルにすれば、また新しいイノベーションが起こるのではないかと期待している。