本来は技術開発畑なのだが、長年企業経営に携わってきたせいか、いろいろな会社の経営状況を伺ったり、財務諸表などを分析したり、事業計画をみたりすることが多い。 そこで、いつも思うのは、世の中の経営者には、信じられないがBSやCFを読めない人が実に多い。 家計簿やお小遣い帳くらいは身近にあるせいか、P/Lは、比較的理解されている。 上場企業の役員クラスでも、財務畑じゃない人とかは、この傾向にある。 見越し、繰り延べや引き当てなどで、すこし深みのある部分ならまだしも、基本的な部分で科目の貸借の位置づけが理解できてなかったりすることは往々にしてある。 これが、さらにひどい事に地方の自治体や議会の答弁などでも同じだし、ましてCFなどは論外のようだ。 丁度関係しているCATV事業などは、この辺りの期間会計と継続的な会計では、数字の評価がちがうのだが、こういう基礎的会計学を知らない素人議員やオンブズマンが財務諸表について論評しているのをみると、本当に情けなくなってくる。 高校か大学の一般教養で、最低限の会計基礎くらいは、教えたほうが良いのかもしれないと思ってしまった。