地方で仕事をしていると、コンプライアンスと言う言葉が、とてもむなしく感じる時がある。 地域の理論、慣習が、コンプライアンスなんていうものを遥かに凌駕している時があるからだ。 これは、地域に限らず、中小企業とかオーナー企業とかでも、感じる時がある。 結局は、ちいさなお山の大将さんには、世間を向こうに張った戦いは出来ないということなのかもしれない。 逆にいえば、グローバルスタンダートが本当にスタンダートになるには、こういうレベルの人達を如何に啓蒙するかが鍵ということかもしれない。 また、違法行為は、一人の遵法精神の欠如した人間の大きな声や力で簡単にはじまってしまう。 これに対して、その他多くの人が、その違法性を認識して、自らを律するのは司法が判断をした後であり、事前の予防はなかなか難しい。 今日のNHKで、かつての食肉加工業者の違法行為を内部告発した人の話をしていたけど、まさにこれなんかその典型だろう。