とある買収案件で、中国の事業家が投資元として、興味を示して来た。 直接の知り合いではないのだが、旧知の友人の紹介なので、とりあえずその企業の概要などを教えてほしいとお願いをした。 中国では、まだまだ中小企業や零細企業は、HPなどが充実していないので、ペーパーペースで資料提供をしてもらう事は多々有る。 今回、仲介している知人が来日するので,彼が資料を持って来てくれたのだが、これがなかなか面白い。 本業の会社の経営資源などの資料の他に、社長個人の経歴や個人資産などについても、整理されていて、全体に余計な修飾が無く、とても生真面目さを感じる資料となっていた。
会社でも人でも、初対面の頃に会社案内や自己紹介をするわけだが、たまにどうみても誇張し過ぎでしょというのがある。 中国の新興企業とかだと、政府や共産党との関係などをやたら協調する人とかも結構多かったりする。 しかし、今回の彼の資料は、ほんとうに質素で、これだけでも信用に値する感じだ。
成長著しい中国でも、比較的若い起業家などが、人脈だよりじゃないビジネスを展開しつつあるわけで、これからグローバルなベンチャーが沢山出てくる予感がする。