仕事柄、霞ヶ関の官僚の方々と会う事が多い。 今日も、某省の複数の課長や課長補佐らと面談した。 いつも、感じることだけど、基本的にキャリアの人達は、論理思考ができるので、話が早い。 しかし、それと同じくらい、非論理というか多分にマインド的な行動原理がある。 これは、まさにバランス感覚ということなのだろが、突出した事を好まない。 行政という立場は、まさにこれが重要で、粛々と法やルールに乗っ取り、一つ一つの課題を解決し、必要であれば法改正も行ったりする。 2年サイクルくらいで、異動があるのは、このような業務が属人的にならないようにするという効能もあるのかもしれない。 このような特質は、地方行政も同じなわけで、行政者はルールの執行者として、論理思考(合理性)と遵法精神が大事なことに変わりはない。
しかし、いま仕事で関与している地方自治体などは、首長の遵法精神が甚だ欠如しているように感じる。 ちょうど、いま行なわれているのこの地方自治体の議会で、首長の設置した委員会が違法状態にあると指摘されている。 これは、もともと違法状態となりうることを承知の上で、強権的に独断で委員招聘を行なったことにより、違法状態が作られたわけだ。 これに対して、違法状態を解消する手法として、後追いで予算や条例を改めるのは、まったくもって本末転倒な話だ。 以前に書いたTV放送の再送信同意などについても、違法と成る事を認識しながら実力行使をし、その実績をもって後にこれを合法と判断せよというのは、暴力以外のなにものでもない。 こういう、低次元のことは、霞ヶ関ではおこらない。