今日、知り合いの若手(僕より若いというだけで決して若年じゃない)の営業マンとの会話。
彼「若い新人エンジニアを教育して、派遣するビジネスです。 このスキルシートのエンジニアを派遣提案したいのですが...云々」
僕「どういう教育をして、どういうスキルがあるの?」
彼「CCNA とか勉強させて、ルータのコマンドとか打てます。」
僕「じゃ、シスコのルータ使ってる会社とかがターゲットだと思うけど、どういう会社が使ってるの?」
彼「すいません、そこまでは、まだ調べてないんですよ...ムニュムニュ」
正直参りました...もう最近こういうの大杉。 仕事をして報酬を得るというのは、言われた事を教わった、または指示された範囲でこなす事じゃないんだよね。 本来、どうい事ができるかという職能(スキル)は、本人が自己研鑽の結果として身につけてる者で、雇用する側は、その職能による業務の遂行に対価を払うはずだ。
ところが、最近はとにかく、聞いていない、言われていない、教わってないというのを、簡単にというか平気で口に出す。 しかも、新卒のピチピチの若者じゃない。 でっ、じゃ貴方は調べたの、勉強したのと聞くと、他の仕事が忙しくてとか、時間がないとか、もういくらでも自分以外にその原因があることを主張する。
もっと困るのは、「勉強は休みの日にしろとか、職務時間以外にしらべろ」とか言うと、それはブラック企業だ的な反論をする。 雇用側も、こういう輩は,スキルがないので、待遇をスキルベースでクールに与えれば良いのかもしれないが、それではその人は一生育たないし、企業としても人材資源が成長しないのは困るので、ついついクールにならない。
たまたま、いま読んでる小説に、主人公が未だ会った事のない算術の天才に合いに行くにあたり、同士から言われる台詞がある。
「自分なりに術を立てて持参すれば、教える側も、どこが間違っているか指摘しやすくなります。 誤りを指摘されることを恐れて、何もかも拝聴するだけという態度は、かえって相手に労をかけます」
こういうあたり前の姿勢を、どこかに置き忘れてる人が最近多くないかと年寄りの愚痴を書いてしまった。