大雪の影響が少し心配だったけど、10時に不老不死温泉から宿の送迎バスで東能代に移動し、特急津軽で秋田に出て、そこから秋田新幹線で東京に戻る行程は、結果的に数分の遅延だけだった。
都内も、夕方にはおおむね通常運行されていたようで、無事に自宅に6時過ぎに到着。近所の投票所に知事選の投票に行き、この三日間の予定を全て消化。
それにしても、この二泊三日の旅で、つくづく再認識したのは、日本の社会インフラの整備の良さだった。男鹿のホテルでは、ロビーにWi-Fiサービスがあった。不老不死温泉では、Wi-Fiは無かったけど、3Gは普通に使えた。
鉄道も道路も、どんな山奥でもそこそこに整備されていて、その平均的な水準の高さは、やはり凄いと思う。
地方の公共整備は、何かとやり玉にあげられることもあるけれど、昨夜みたなまはげみたいな風土文化を残しながらも、整備された社会インフラが一定の生活基盤を支えているのを見ると、地方を含めた総合的な国の豊かさがとても大事だと感じた。
僕は、かつてさんざん地域情報化で、中山間や離島の情報インフラ整備に関わったけど、情報に限らず物流も、人の交流も、教育もそれを支える社会基盤があってのものだなと思う。
もちろん、だからといって自然破壊や、行き過ぎた公共投資、短期的、浅慮な政策が許される訳ではなく、やはりバランスと継続的な見直しが重要なんだろう。
ちょうど、今回は八郎潟の横を通ったのだが、八郎潟の歴史には農業政策だけでなく、国が地方に及ぼす影響力行使の、いろんな面での教えがあるのだろう。
先週、読了した小説に出てきた、「湖の民」も八郎潟には、もういないらしい...