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2014-02-15 かいじ号脱出作戦

_ [] かいじ号脱出作戦

  甲府のホテルも予約したし、山梨市駅まで来てるから、あとは二時間もすれば、甲府に到着するなと思っていたら、軽トラやトラックが踏切で立ち往生したり、ポイント不具合だったりで、まったく運転再開しなかった。

  そして、明け方、雪の重みで、三基のパンタグラフが全て上がらなくなり、ついに停電モード。でも、ここに至るまでに、女性の運転士さんと指令の間の会話が、なぜか社内放送にだだ漏れだったんだけど、とても真摯な言葉使いとお客様を気遣ってる様子が伝わってきて嬉しかった。

  ところが、これとは逆に、駅のスタッフの人は、なんだかまったくやる気がないというか、誠意を感じない。代替輸送や避難所手配なども、出来ないというだけで、検討している様子も無い。

  明け方、駅前のコンピ二で食べ物を確保してきたら、その後に焼きそばパン一つと、ペットポトルのお茶が支給されたけど、これだって16時間も拘束されたあと。せめて、そういうものを用意してますとか、何時くらいに配りますでも言ってくれればいいのに、そういうのもない。

  一旦復活した暖房も、再び架線工事のため停電モードになったが、またしても一向に状況説明はなく、もう暫くお待ちくださいばかり。たまたま、コンビニに行った時に、駅員に聞いたら、平気な顔して今日は無理だと思いますと言われた。

  今日は無理とか、今夜にはとかいう、半日単位でもいいから、目論みをきちんと伝えてくれれば、こちらもそれなりに対処できる。多分に個々の保身のためなのか、車内に人に対しては、目処が立っていません、判り次第アナウンスします、暫くお待ちくださいだけ。

  その上、山梨市が駅近くの道の駅を避難所に提供してくれた事さえ、こちらから聞かないと教えてくれないし、まったく乗客の健康状態とかをケアしていないのには、呆れてしまった。

  僕が駅員から、今日は無理だろうというのを聞いたときには、既に日没まで半時間くらいだった。車内泊二日はつらいので、一つ隣の石和温泉まで歩いて宿を探すことを決断したけど、もうちょっと早く、その目論みを聞いてたら、昼間の暖かいうちに、甲府まで歩けたのにと思うと、ちょっとイラっときた。

  どうにか、七時過ぎに石和温泉のホテルに駆け込んだら、部屋が取れて、夕食も出してもらえた。

  ということで、かなりグタグタだったけど、今夜は、しっかり温泉旅行気分が味わえた。

  それにしても、朝から主にFaceBookで、いろんな人に心配してもらって、恐縮すこるとしきり。でも、なんだかとても心強くて、嬉しかった。

  ご心配いただいた皆様、私はすっかりひとり石和温泉の旅を楽しむ余裕モードに浸っておりますので、ご安心ください。

  もっとも、我が家は1.5mくらいの雪で、離散集落状態らしいので、明日は朝から甲府まで歩いて、車でなんとか自宅に行かねば。

  そういえば、電車のなかで、いろいろと日頃から偉そうな事を言ってる、あんな組織やあんなキャラに救援要請を試みたんだけど、どの組織も、どのキャラもまったく役立たない事が判った。(詳細は、Face Bookでね)

  まったく、これでいいのかよヒーローども!!!!

こうなったら、僕がローンレンジャーなるからなぁ!

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