新しい電波割当や技術について、とかく世間では噂話がお好きだ。やれこういう方式の無線利用が始まるので、なんとかしないといけない。 こんな無線技術を、皆が使いだしてるから、当社もはやく製品化しないとならない等々。
本当に面白い事に、こういう噂話に敏感な人は、表層的な情報しかもっていなかったり、事実の確認をしていないケースが多い。電波行政にしても技術や標準化にしても、毅然とした事実が存在するのに、そういうことを一つ一つ確認するという作業をしていない人に限って、噂で騒いでる。
面倒なのは、こういう噂で騒ぐ人は、自分の言ってる事を否定する事実、すなわち噂を否定する事に対して聞く耳を持たないというか、バイアスがかかってる事だ。
結局のところ、理屈とか事実ではなく、空気で仕事をする事が文化な社会というのは、いつも噂で踊らされるというこなのかもしれない。
今日は、既存の無線利用と、今後普及するであろう無線の干渉回避について、打ち合わせだったのだが、その道の専門家というか専門機関において、かなりの事実誤認があることに愕然とした。
とりあえずは、ある程度の具体的なアクションを含めた議論とすることで、現状の理解を進める提案はしたけど、本当に日本の産業界って大丈夫かよ...だった。