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2015-03-19 Standardization expert

_ [仕事] Standardization expert

  日本の会社にとって、グローバル戦略が必要だ必要だと言う話しは、巷に溢れている。しかし、グローバル戦略といっても、製品やサービスを世界規模で展開するとなると、大きな2つの選択がある。一つは、各地域や分野に合わせたローカライゼーションで対応することであり、もう一つは、ローカライゼーションを必要としないような普遍性のある製品やサービスを開発するとことだ。また、製品やサービスの出口だけでなく、それを企画、開発,製造する全体のサプライチェーンや経営リソースを、グローバルに分散展開する場合もある。

  このような大きな方針があって、はじめて国際標準化は、有効な武器になってくる。つまり、全体のグランドデザインがあってこその国際標準化なわけだ。

  さて、仮にグローバルな戦略があったとして、それを達成するために国際標準化という戦術を使うとなると、次に活動を行えるスペシャリストの不足が課題となってくる。

  そんなわけで、今日は監督官庁と、どう人材育成をするかという意見交換を行った。大事な事は、国が施策として国際標準化に係る人材の育成を打ち出したとしても、肝心の民間企業に国際標準化を望む会社がどのくらいあるだろうか?という話しもでた。

  それでも、中長期な経済競争力の底上げとしては、国際標準化を担える人材の充足は必要だろうから、体系的な育成にまずトライしてみてはどうだろうかと話しをさせてもらった。

  先週のIEEEベリルン会合で、こんな意見交換をしようと思うとWGのチェアに話したら、IEEE-SAのStandards Education Committeeの責任者を直に紹介してくれた。そして、この責任者からは速攻で、彼らが進めてる Education Programの資料を送って来てくれた。

  じつは、国際標準化のエキスパート不足は、日本だけの問題ではないわけで、そこに危機感をもつIEEE-SAでは、すでに様々なプログラムを走らせている。だから、こういう体系的なものがすでにあるのだが、こういう点は日本の学会や標準化推進団体と大きな差があるとつくづく感じた。


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