企業も研究機関も巨大化して、資金(予算)力を得ると、その金にものを言わせて、時間を買うという名目のもとに外部に技術や研究を発注するようになる。
外部に発注していたとしても、その本質というか肝の部分を、自社の中で咀嚼して、内部の体力が付くのであれば、それは成長の持続になるのだろう。
ところが、こういうのを長年続けていると、外部に出したものを、咀嚼して自らの力にする機能は失われ、資金にものを言わせて上から目線で外部に接するだけになる。
そして、この状態は、確実に企業や研究機関としての、基礎体力を奪っていくようだ。こうなると、陰であそこは金は在るけど技術は....的な評価になっていき、自ずと競争力が失われる。
そしてついには、唯一のよりどころの資金(予算)もだんだん無くなって、瀕死の状態に陥る。こうなってしまうと、その状態から脱出しようとしても、染み付いた習慣で、外部に解決策を求めてしまい、自ら立ち上がれなくなる。
こういう流れを、感じさせることが、最近立て続けに、周りで置きているのが辛い。