長年標準化活動で活躍され、残念ながら先月鬼籍に入られてしまった知人宅に、標準化活動の仲間から集めた記帳本と写真を届けて報告をしてきた。
彼は、国の内外を問わずSub1Gの無線規格について、間違いなく第1級のエンジニアだった。これからSub1Gが市場で活用されていく矢先に、不幸な旅立ちとなってしまったのが、僕もとても悔しい。
僕たちは、年に9回も標準化会合で、海外出張をともにしているのだが、会社の同僚というわけでもないので、互いの私生活のことはあまり知らなかったりする。逆に、ご家族の方にとっても、僕らのような技術系な専門職だと、家庭の人には説明してもわかりにくいこともある。極端な話、「出張が多くて忙しそう、なにやら無線だかインターネツトだかの仕事をしているらしい」程度の認識で、関西人なら「ようわからんけど...」って締めくくられるくらいのものだろう。
そんなわけで、ご家族の方には、仲間から集めた出張先での写真をフォトブックにしてお渡しし、出張先でのことなどを少しだけはなしをさせてもらった。
しかし、つくづく思うに、ある程度は自分がどんな仕事をしているのかとかは、家族にもはなしをしておくことも必要かなと思う。外国の人は、出張に家族を伴ってくる事も多いのだが、日本の人にはあまり馴染みがない。
よく、著名人は現役を引退すると回顧録を書くけど、そういう意味では、仕事の節目節目で、回顧録とまではいかなくても、まとめサイト的な記録はしておくのが良いかもしれない。
ちょうど、IEEE802.11aiが出版されたので、この間のことを、データを集めてまとめてみようかしらん。