朝は、鶴見にあるクライアントの事業所で、システムの検証。今年、100周年を迎える老舗企業で、受付横には、同社が昭和6年に試作に成功した、500ccの小型自動車が復元されて置いてあったりする。そして、ロビーにある年表をみると、技術の積み重ねの大事さが伺える。
いま、やたらと騒がれている東芝も、僕が関連会社に勤めていた25年くらい前は、まだ川崎の堀川町工場の中に、旧本社建物があり歴代経営者の肖像画が、ずらりと並んでいた。また、工場の敷地内にも、著名な先駆者の銅像なども沢山あり、その歴史の重厚さに感じ入ったものだった。
技術者として、製造業に長年関わって来たものからすると、経済的な合理性ではなく、技術の積み重ねが瓦解して、切り売りされてしまうのは、実に忍びない。
午後は、総務省のデータ取引市場等SWG第3回会合に出席。だいぶ具体的な話が見えてきた感じがして、うまく政策立案につながることを期待したい。そのあと、もう一つ無線LAN関係の打ち合わせをして、京都に移動。
京都で、知り合いの情報系の研究者と、久しぶりに一献。連れて行ってもらったのは、先斗町のなかのおばんざい系な和食屋さん。京都の夜って、やはり独特な雰囲気があって、それこそぽんぽこ仮面が歩いていても不思議じゃない。