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2017-06-01 ドレスコード

_ [仕事][MISC] ドレスコード

  今日は、電波の日ということで、各地の総合通信局や東京でも記念式典が開催された。ここ何年も、出張などでこの式典には参加して出来なかったのだが、今年は久しぶりに参加したところ、何人かの知り合いが表彰されていたし、旧郵政省OBの旧知の方にお会いしたりして、なかなか良かった。今日、表彰された知り合いには、あれ真野さんこういうのにも参加するの?なんて驚かれたのは、どうも僕はかなりフォーマルなとこが似合わないと思われているからなのかも。

  このあと、いくつかの打ち合わせやりヒアリングあって、夜に某省で最後の打ち合わせに出向いたら、こちらでも同席した某社の方がネクタイ姿をみて、どうしたんですか今日は的に言われてしまった。

  僕は、スリービースとかのスーツは持ってないけど、 サラリーマン時代も、Rootの時代も、基本的にはネクタイをしている時が圧倒的に多かった。しかし、アライドで研究所になった頃から、徐々にカジュアルウェアそれもかなりラフなスタイルで過ごすことが多くなって、最近はデフォルトがデニム、スニーカーになってしまった。

  そんなわけで、たまにネクタイとかしていると、今日はどうしたの的に突っ込まれるようだ。

  ここ数日、立て続けにネットの記事で、やれ革靴は紐履じゃないととか、スーツにリュックはどうのみたいな記事があって、それに反応して時代遅れとかなんとか突っ込んでる人もいたりするのを目にした。はっきりいって、ファッションって、誰かに強制されるものじゃないから、僕はなるほどそういう人もいるのだなと、この意見のどちら側の人にも感じるだけなんだが、まぁ観察としては面白い。

  とはいえ、基本的にはTPOであり、レストランなどでも、他の人と空間を共有するのであれば、その共有してる雰囲気をいたずらに壊さない程度の気遣いをする方が、自分にとっても幸せだ。みんながドレスアップして、シックな内装で、厳かな料理を楽しんでいる空間に、自分だけ違うスタイルで突っ張ってはいるのもなんだかなと思う。逆に、カジュアルな場所に、ひとりフォーマルなスタイルというのもしかりだ。

  でも、最近ちょっと、自分はカジュアルすぎるかなと思うことも、じつも少ししている。しかも、歳をとったせいなのか、そのスタイルを押し通すような頑迷さがでてきてるようで、自分で嫌になることもあったりする。

  というわけで、また少しジャッケットでも買い揃えようかな....


2017-06-02 春季八ヶ岳エンデュランス馬術大会

_ [] 春季八ヶ岳エンデュランス馬術大会

  今日から小淵沢で開催される春季八ヶ岳エンデュランス馬術大会に参加するため、今日は休暇をいただいて昼前から小淵沢の馬術競技場に。馬は、昨日すでに入厩していて、今日は午後から獣医検査。

  馬房にいる時から、いつになく落ち着きがない相方は、獣医検査の会場である馬場に出ると、さらに興奮気味。他の馬たちもふくめて、競技場の広い場所で、しかもたくさんの馬がいる場所だと、どうしても馬達は落ち着きがなくなるのだが、それに加えて今日はかなり強風もあってことさらという感じ。それでも、無事に獣医検査はパスして、あとは明日の本番を待つだけ。

  夜は、競技場隣の道の駅にあるスパティオ小淵沢で懇親会。馬に乗りるようになって、四年目となりエンデュランスの競技会も一昨年の秋に20kmのトレイニングライドでデビューしてから、20km 1回、40km 3回と参加したので、すこしずつ顔見知りの方も増えてきて、いろいろな立場の人の話を聞けて楽しい。

  明日が早いので、今日はスパティオに宿泊。明日は、自己最長距離である60kmのノービスクラスへ挑む。

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2017-06-03 八ヶ岳エンデュランス馬術大会結果

_ [] 八ヶ岳エンデュランス馬術大会結果

  いよいよ、八ヶ岳エンデュランス馬術大会の競技日を迎え、払暁に馬術競技場に移動して、まずは待機馬場で調馬策運動から1日がスタート。相変わらず、かなりの興奮状態で、普段馬場でする調馬策運動とは、比較にならない動きで、少しビビる。

  それでも、馬装すれば少し落ち着いてくれて、無事にスタート時間を迎えた。今回、僕は60kmの1回目でノービスクラスなので、早着の制限時間もあり、タイムを競う必要は、まったくない。僕以外の人は競技会ということで、タイムを競う面もあり、スタート時刻とともに、5組の人・馬がスタートし、僕はそのあとに単独でスタート。今回も基本は、いかにペース配分を保って、馬のコンディションをキープできるかが課題。

  今回は、1レグ30kmの全く同じコースを2回を走るため、防火帯の急坂も2回とおることになる。1レグ目は、手慣れた感じで順調なペースで、ほぼ予定どおりの2時間29分32秒で終了。しかし、さすがに相方の疲労感がでていて、水の摂取量も少ないのが気になっていたが、獣医検査は無事に通過。獣医検査後に一旦馬房にいれて、電解質などの飼付を与えたものの、あまり食べない。食欲がないのかというと、コース脇などの草は、これでもかというくらい食べるので、すこし悩ましい。

  2レグ目は、スタートしてすぐに20kmの選手がいたので、最初の2kmくらいを、ほとんど常歩でエネルギーを温存。その後、林道に出てからは、動きは重いものの、速歩でいい感じで進む。その後、第一防火帯の登りは、さすがに速歩が続かないものの、しっかりと前進はしてくれるので、無理をさぜずに登り切る。最初の給水ポイントの前後は、しっかりと速歩で通過し、第二防火帯は下馬して一緒に登りきり、あとは速歩とところどころ駆歩をいれてペースを保つ。さすがに、1レグと違って、給水ポイントではしっかり水を飲んでくれたけど、あいかわらず水より草。

  4月の40kmでドジったので、今回はしっかりと早着しないように気をつけていたおかけで、制限時間の5時間10分くらいに競技場にもどり、競技場の周回コースを並足を中心に3周して、無事にゴール。クルーの皆さんにゴール後のクールダウンを手厚くしてもらい、獣医検査へ。無事に獣医検査もパスして、初めての60kmを完走。

   今回も相方の頑張りと、クラブの皆さまの手厚いサポートのおかげで完走でき、感謝の気持ちでいっぱい。閉会式で配布された記録表をみると、60km競技の1から3着は、ほぼ同タイムで、しかも2レグ目にかなりペースが上がってる。これは、やはり単騎ではないので、馬同士が引っ張りあった結果なのだろうか。僕は、今回の2レグ目は、ほとんど単騎だったのだけど、周りに他の馬がいたら、ペース配分が保てるかというのは、また別な課題として経験を積まないとならない気がする。

  今回の完走で、いわゆるエンデュランス競技に出る資格要件は満たしたことになるのだが、相方の年齢を考えると、これからの取り組みについては、また別に計画しないとならない。誰か、アラビアンな馬を買ってくれる人いないかしらん。

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2017-06-04 整理運動

_ [] 整理運動

  さすがに昨日の競技会のおかげで、昨夜は熟睡。朝は普通に目覚めたけど、しばしベッドでのんびり。内股、背筋、腹筋、肩など全体に軽い疲労が残ってるものの、激しい筋肉痛は、今日の段階では出ていないので、一安心。

  午前中は、Sunnyに行って、相方の整理運動的に、馬場で引き馬を20分くらいする。さすがに、足がいつもより浮腫んでる感じはするけど、こちらも異常はないようなので一安心。

  午後に畑の水やりだけして、明日からの出張に備えて、夕方の特急で東京に戻る。どういうわけか、毎年GWの後の週末は、特急が結構混んでいて、今日も夕方のあずさ号は、満席とのアナウンス。でも、えきネットで今日の昼過ぎに予約した僕の隣の席は、結局だれも座らなかった....


2017-06-05 離日メシ

_ [][仕事] 離日メシ

  都内でいくつかミーティングのあと、夜の羽田発でWFAのミーティングのためにバンクーバーに移動。海外出張に行く日は、なんとなく鮨を食べることが多かったのだが、最近は歳のせいでもないけど蕎麦のほうが多くなってきた。

  というわけで、今日も昼は勢揃い坂にあるお蕎麦屋さんで、あさりのつけ蕎麦。本当は、お銚子の一本もつけたいとこだけど、午後にいくつかの会議があるので我慢。

  午後の最後のテレカンが予定よりも長かったので、羽田到着が予定よりも遅くなてしまい深夜便の時に便利に使っているラウンジのシャワーをパス。食事は、金目の煮付けがあったので、これに熱燗で、昼の我慢をリカバー。

  土曜日の競技会の疲労がまだ残っているためか、飛行機の中では、食事も映画もなしで、ひたすら爆睡。予定通りにバンクーバー入りして、夕食は某社の知人と近くのオイスターバー。

  しかし、バンクーバーは、三月に来たばかりで、しかも同じホテルっていうのは、なんだかなぁ....

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2017-06-06 ゴリ推し体質

_ [仕事] ゴリ推し体質

  今週は、バンクーバーで開催されているWi-Fi AllianceのMember's meetingに参加している。Wi-Fi Allianceは、民間アライアンスなので、会員以外には標準化作成過程における情報開示などは極端に制約されるので、ここにいろいろと書けないことが多い。

  民間アライアンスは、高い会費を払うメンバーが、それなりにBoD(Board of Director)の席を持って、それなりに強い権限を持つ。しかし、だからと言って我田引水なゴリ推しが出来るかというと、そのような事が出来ないガバナンスは働いているし、あからさまなことをすれば、その企業の信用は失墜する。

  では、完全に公平でフラットかというと、そこはそれなりにバイアスはあるのが実態だが、コミュニティの中での立ち回りや信頼というのは、相当に大きな意味を持つ。だから、それなりの力のある企業でも、なにか恣意的な行動をするには、相当に慎重にコンセンサスを得るための努力をしている。まぁ、日本語で言うところの根回しというやつだ。

  こういうのは、結局オープンイノベーションという時代にあっては、個の企業の創出するマーケットよりも、コラボレーションにより創出されるマーケットのほうがはるかに大きく、そこから個の企業が得られるものも大きいからだ。

  しかし、どうも日本の大手企業で、かつて成功体験のあるレガシーな企業には、こういうことが理解しずらいのかもしれない。たまたま、いま関係してる業界での仕事でも、恣意的な提案を上から目線で落とし込んでくる体質が露呈するケースに驚かされる事がある。

  基本的に、なにかを複数の企業が参加するコミュニティで決めるには、オープンな場で議論をし合意を得ることを第一とするのが望ましい。となると、自ずとそこへの寄与は、あくまで私的提案であることを明確に示し、議論の余地のある寄与をすることが重要になってくる。

  ところが、どうも"たたき台"という寄与が、とても力を持ってるような勘違いをしているケースがある。こういうのは、基本的にシャンシャン総会的なコミュニティしか経験していない旧態依然とした企業にある傾向のようだ。

  日本では、平場の会議で議論をし評決をするというのが少なくて、あとは座長一任で的な密室体質が大人な対応みたいに考えられてきたからかもしれない。特に、官公庁の関係する審議会などにこの傾向がみられるが、これでは世界で勝てるエコシステムは出来ないだろう。

  議事録がなかったり、意思決定がいつされたのか不明なんていうのは、ガバナンスの確率されたコミュニティでは起こり得ない。日本のレガシーな企業が、世界戦略で後塵を拝してる理由の一つは、こういうコミュニティでの意思決定などを尊重しないゴリ推し体質なのかもしれない。


2017-06-07 Right of way

_ [仕事][] Right of way

  参加しているWi-Fi AllianceのMeetingは、朝食・昼食がサープされるので、夕飯時だけがホテルから外にでる。昨夜は、ソーシャルで海沿いのブリュワリーに行ったのだが、今夜は書き物の仕事があるので、近くのラーメン屋で済ますことにして、数ブロック離れたラーメン屋へ。

  でっ、話はまったくラーメンとは関係なくて、帰り道で見たビルの合間にある時代物のインフラからの展開。ちょうど、日本では東京都が電柱の地中化を進めるというニュースが入っては来たが、諸外国ではこういう木製の電柱やら給水塔やらの年代ものの社会インフラを目にすることは多い。

  この類の社会インフラは、初期には公共投資として税金により設備整備をし、それが民営化により解放されという流れが、世界的な潮流となった。このため、新規参入した民間事業者と公共事業者から移行した事業者の間には、持つ者と持たざる者の歴然とした差がうまれ、その貸与価格の計算方式や貸与単位などで、多くの紛争や調停が行われて来たし、いまも行われている。

  かつて、僕がMISという一種通信事業を行った時も、公益特権による民地利用や電柱共架などの問題に直面したのだが、こういう話ってなかなか一般の人にはわかりにくい。

  でも、この写真のようなインフラが目の前にあると、すごく共有施設としての体裁が説明しやすい。こういう、共有インフラを使用する権利は、Right of wayと言われていて、これは社会サービスには不可避なものだ。

  これに対して、いま参加してるWFAもそうだけど、電波モノのややこしいのは、電波という目に見えない資源を、Right of wayの対象とする点だ。ちょうど、いま日本ではInteropが開催されていて、Sub1GのRoLaやSigFoxの話も、ネットにたくさん流れてくる。Wi-Fiは、UnLicensedな電波を使ったことで、あいる意味Righ of wayの問題を回避したことが、最大のイノベーションだったわけだが、果たしてRoLaとかはどうなるのか注目したいとこだ。

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2017-06-08 非適時開示

_ [仕事][電波] 非適時開示

  昨年の12月末に正式に出版されたIEEE802.11aiだけど、ようやくIEEE Announces Significant Enhancements Available with Release of IEEE 802.11ai™ and IEEE 802.11™ Wireless Standards というプレスリリースが出た。

  当初は、IEEE802.11ai単独でのリリース予定だったのだが、同じタイミングで、いくつかのアメンドメントをマージした本体も出版されたこともあり、これを合わせ込んだリリースにすることになり、IEEE-SAとの文言の調整と承認に時間がかかってしまい、結果的に出版から半年近くも経過してからのリリースだ。

  よく、プレスリリースの投げ込みには、"immediate press release"って入れるのだが、さすがに今回はそれは入らない。まさに、適時開示ならぬ非適時開示だ。

  一応、Quoteとして、

  “IEEE 802.11ai enables low-delay communications for a large number of users within a confined space, thereby establishing it as a proven reliable and logical choice for the development of products serving 5G applications,” said Hiroshi Mano, IEEE 802.11ai Task Group chair. “Enhancing the end-user experience in high-density WLAN environments is a key concern, and this standard revision brings vast, impactful and measurable improvements to the technology.”

というもコメントも盛り込まれたので、まぁ一区切りだ。

  そういえば、しばらく前に、TGaiの最後のミーティングの議事録は、承認されていないので、WGで承認するというメールが来た。通常、会議の議事録の承認は、次の会議の時に行うので、確かに最後の会議の議事録承認が残務としては残る。

  このことについて、ちょうどWFAのミーティングにWGのセクレタリーも来ていたので、いままで他のTGはどうしてたんだっけ?と聞いたら、そこはもう触れないことで.....って返事だった。25 年以上も続いてる標準化会議でも、こういう仔細な事案は、まだまだあるんだな。

  バンクーバーの最後の夜は、ホテル近くのステーキハウス。珍しくコンビネーションモノを選択してしまった。

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2017-06-09 inch down

_ [MISC][] inch down

  午後のフライトなので、チェックアウトまで部屋で原稿書き。その後、少し早めにホテルをでて、空港の手前にあるアウトレットモールに寄り道。

  ここ半年くらいで、また体重が減って、ウエスト周りが細くなったので、新しいデニムを調達。ちょっと無理すると、いままでより3インチ小さくても入るけど、それはきついので、リバウンドを考えて、1インチだけ小さいサイズを購入。

  こちらでいつも嬉しいのは、ウェストと丈の組み合わせが、とにかく一通り揃っている。このため、裾上げだけとかしなくても、普通に棚から選んで、フィットルームで確認すれば良い。

  ついでに、夏物のスポーツジャッケットも一枚ゲットして、空港へ。アウトレットモールと空港は同じ埋立地にあるのだが、この間の電車は無料というのは、初めて知った。

  帰国便は、いつもよりなんかWi-Fiの調子が良いので、結局寝ることも、映画を見ることもなく、ひたすら原稿書きで過ごしてしまった。


2017-06-10 ビジネススケール

_ [][仕事] ビジネススケール

  予定よりも1時間以上の早着で、夕方成田に帰国。古い知り合いで、大手の商社で、いろいろな新規事業を立ち上げてきた知人と新宿で打ち合わせ。

  先日、とあるシンポジウムで再会して、いろいろとアドバイスをいただいたのだが、その後の行動が実に早い。短期間にこちらの資料を精査して、自分の言葉と考えで提案をまとめてくれたのだが、かなり鋭い出来に感心することしきり。やはりビジネスのスケールというのは、重要だなと痛感させられた。

  打ち合わせのあとは、山梨まであずさで戻る。今週は月曜日の夜にバンクーバーに行って、こうして土曜日の夜に山梨に帰れるというのは、あまり出張感がなくて嬉しい。


2017-06-11 Rule解釈

_ [] Rule解釈

  午前中は、Sunnyの馬場で1鞍。相方は、先週の競技会の疲労もあまりないのか、まぁそこそこにお元気なこと。でも、今日は、無理をさせずに速歩までを中心にして、馬場の感覚の確認。

  ところで、Enuduranceの競技では、競技前及び一定距離毎に獣医検査(VETチェック)を受けて、馬の体調に異常がある場合には、失権ということになる。ここで、獣医検査を受ける前に、ライダーがなんらかの異常を認知して、自ら競技の継続を辞退する事を申し出る場合と、検査の結果として審判に失権を判定される場合の違いについて、少しオーナーと話題になった。

  標準化なお仕事同様に、まずは元のルールはどうよと思って、FEIのEndurance Rulesを見てみたら、獣医検査での失格事項であるFTQ: Failed to Qualifyとは別に、以下の記述がある。

WD: Withdrawn

- The combination does not turn up at the Event.

- The combination decides not to participate prior to the 1st Veterinary Inspection.

RET: Retired

- The combination retires after successfully passing the 1st Veterinary Inspection.

- The combination voluntarily retires after successfully passing the Vet Gate and has correctly finished all phases to that point.

  つまり、最初のVETチェックを受けないか、受ける前に不参加を表明した場合は、WD:Withdrawnとなっている。これは、日本語的には出走辞退という感じだ。

  一方で、最初のVETチェックを通過(合格)したあとに、辞退したのはReitiredとなっている。でも、その下の行は、successfully passing the Vet Gate and has correctly finished all phases to that point.とあり、全てのフェーズを正しく通って、Vet Gateを通過した後にリタイアしたものと読み取れる。

  Phaseというのは、ルールブックの他の記述からレグと呼ばれる各競争区間のことなのは自明であり"to that point" とあるから、辞退する時点までの競争区間を正しく走って、Vet Gateを通過したあとに、辞退を表明するとRetiredに分類されると読み取れる。

    となると、最初のVetチエックを合格したあとは、2回目のVetチエックは、それに合格しなくても、VetGateを通過した時点で、辞退を申し出ればReiredになると理解できる。

  1st Veterinaryっていうのは、出走前の獣医検査なので、これに合格して出走して、1レグ(第一競争区間)を終了したあとVetGateを通過した時点で、辞退を申し出ればRetiredになると読み取れる。

  ここで、"passing the Vet Gate"とは、獣医検査場に入ることを言うのか、獣医検査場で獣医検査を受けて、獣医検査場から出てくるまでを言うのかは、残念ながらルールブックからは読み取れない。

  ただし、"passing the Vet Gate"と"passing the 1st Veterinary"は、異なる文意で書かれているのだから、獣医検査場に入るという理解で良い気がするのだか、実に分かりづらい。

  いづれにしても、ルールブックには、少なくとも、WD,RETとFTQという定義があり、別なテーブルにも並列に扱われているので、これらのステータスには、それぞれ別な日本語訳が当てられてしかりだと思う。

  こういうのって、なんだか標準化の仕事と同じで、曖昧性を少しずつ排除していかないとならないので、ルールブックの改定なんてのも、頻繁に行われるんだろうなと思った次第だ。


2017-06-12 スタイル

_ [仕事] スタイル

  今日の昼は、元Yahoo Japanの社長の井上さんのお別れ会だった。とてもシンプルな構成のお別れ会で、いかにも井上さんのスタイルにマッチしてるなぁと感じた。

  僕は、1999年の自分の誕生日に、今日も会場で一緒になった知人の紹介で、CTOの筒井さんや孫さんと、都内の某高層ビルでお会いした。その後、インターネットの常時接続を普及させたいとう孫さんの想いを実現するために、しばらくコンサル的立場で、しょっちゅう遅くまでの会議(箱弁会議って呼んでた)や出張などをしていた時期がある。

  当時、井上さんはヤフーの社長として、この会議にも参加していて、いつも冷静な指摘をしていた。その頃、強く感じたのは、井上さんはもちろんSBの立場もあるけど、Yahoo!はどうだというスタンスがしっかりしてたことだ。とにかく、Yahoo! という会社に対する愛情というかYahoo!スタイルが、井上さんそのものだった。

  一連の流れで、原宿のYahoo!カフェにMISの基地局を置かせてもらったこともあり、何かの時に箱崎のSBではなくてYahoo!の原宿オフィスでお会いした時に、このYahoo!カルチャーの源泉が井上さんそのものだというのを、とても強く感じたことを思い出す。

  残念ながら、Y!BBのあとは、もう仕事の場でお会いすることもなくて、今日の祭壇の写真や、ビデオなどでみる晩年の姿は、僕の知ってる井上さんよりは、だいぶ年相応な感じがしたけど、あの頃と変わらない話し方や笑い顔をみて、とても懐かしく思った。

  当時、いつもラルフのポロでコッパンというスタイルだったことを思い出しながら、孫さんの語りかけるような弔辞を聞いていたら、なぜか寂しいという感情以上に、素敵な人を見送る時にの清らかさみたいなのを、自分のなかに感じた。

  これって、あの頃井上さんに会うと、いつも感じでたYahoo! スタイルというか井上スタイルの匂いというか風なんだとしみじみ想った。こういう、周りに風を感じさせるスタイルが身についてる人って、本当に素敵だ。

  献花のあとの会場で、久しぶりに孫さんにお会いして、握手をしながら挨拶を交わした。すこし風邪気味とのことだけど、人懐っこい笑顔なのに内なるエネルギの熱が滲み出るのは、また井上さんと違うスタイルで、好対照だった。

  井上さんの安らかなる門出を祈って、今日感じた風のことを書いておく。合掌。


2017-06-13 東京音頭は永遠に

_ [MISC] 東京音頭は永遠に

  今日の夕方から某メーカーの方と打ち合わせ。彼は、スワローズファンなので、せっかくだから打ち合わせのあと神宮へという事前の提案もあり、小雨の神宮へ打ち合わせ後に移動。

  彼がチケットを購入してくれていたので、内野の前のほうの席で観戦。この話がでた時に、いやー交流戦弱いからなぁと言っていたのだけど、交流戦もなにも、とにかくダントツに負けが混んでる状況だ。なにしろ、同じ東京の某オレンジな球団が連敗記録を更新して、新聞とかで叩かれているのに、その球団よりも安定の最下位というのだから辛い。

  というわけで、神宮についたら一回表にいきなり三失点したとこだった。でっ、その後は、もうとても思い出したくないくらい、フルボッコな状態。

  神宮は、去年いちど来たけど、外野自由席に超久しぶりに入ったら、なんとなくおじさんついてけませんモードで、その時は足早に退散した。今日は、野球好きのみなさんと一緒だし、グラウンドが良く見える場所だしで、どーしょうもなく辛い試合展開だったけど、最後まで観戦。

  敵失とタイムリーで、なんとか2点はとったので、何十年ぶりかに神宮で東京音頭を歌った。初期の頃のビニール傘じゃなくて、いまはみなさん応援用の小さな傘を持参してるのね....

  看板屋の岡田さんが鬼籍に入られてから、もう随分とたつけど、神宮の東京音頭は永遠な響きだわ。

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2017-06-14 恐懼感激

_ [仕事] 恐懼感激

  昨日、一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)の平成29年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)というので、表彰いただける旨の発表があった。連絡をいただいて、正式発表のHPを見た瞬間に、顔が引きっつてしまった。まさに、恐懼感激ってやつだ。

  というのも、今回この表彰を受ける僕以外のご両名は、とてもとても僕が足元にも及ばない大先輩であり、その実績たるやあまりに大きい。

  特に、おなじフォーラム標準の分野である村井先生は、私にとって、まさにインターネットの師であるだけでなく、長年にわたり研究でも仕事でも、さまざまな分野で、今までも今もたくさんの指導をしていもらっている。

  僕は、基本的に実装主義、現場屋で、研究仕事も学術会での実績は少なく、こういう公的な表彰をいただいた経験がない。というわけで、今回は、もうひたすら恐懼感激なわけだ。

  昨夜、この事をSNSに投稿したら、たくさんの知り合いから、お祝いのメッセージをいただき、はなはだ恐縮している。

  ところで、TTCでは、オフィシャルなメッセージの受付をHPでしているので、もしお時間があるかたでメッセージをいただける方がいたら、ありがたい。


2017-06-15 メディアの自由

_ [仕事] メディアの自由

  組織的犯罪処罰法改正案の成立から一夜明けて、メディアの報道は、各紙いろいろと温度差があって、それはそれで各社のスタンスがわかって勉強になる。

  しかし、現政権に批判的なことを書かないのは、メディアが骨抜きになったからだとか、記者クラブが忖度してるとか、迎合主義だとかいう事で、非難する発言もネットに溢れている。

  これって、一見メデイアの在り方に対する意見のように見えるけど、なんのことはない自分の考えと反するメディアを批判し、許容しない発言なだけにしか思えない。

  僕は、政権を批判する記事も、政権を賞賛する記事も両方あるというのは、とても健全で、自由な国にいるんだなと痛感している。メディアだって、それぞれのスタンスがあり、そこの記事やニュース、特に論説には、記者なり会社なりの価値観によるバイアスがかかって当たり前だと思う。

  よく批判される偏向報道というのも、事実の伝達とそれに対する論評は別物で、問題なのは事実を改竄して特定の方向への偏ることだろう。昔と違って、いまはネットで複数の事実確認の道があるので、改竄とは言わないまでも、ちょっとした取り扱いの差異が、すぐ炎上につながるのも、なんだかなぁと思ってる。

  やれ、xx新聞はとか、xxテレビはと、批判するのもいいけど、僕はむしろ比較しながら各社のバイアスが見えれば、それを加味して中身を受け取れば良いと思ってる。

  ただ、技術系の記事などで、事実誤認なのは、勘弁して欲しい...


2017-06-16 厄落とし

_ [MISC] 厄落とし

  夜、仕事を終えて会社から出たら、駅への道が大混雑。ちょうど、神宮でのプロ野球が終わったタイミングにぶつかってしまったのだ。

  今週は、知人と火曜日に神宮で、ヤクルト・楽天戦を観戦したのだが、その時は、雨とボコ負けという悲惨な結果だった。ところが、その翌日から、天気は好天で、スワローズは楽天に連勝。しかも、連続二桁三振記録の則本にも勝って、昨日もファイターズにも勝ったのだ。

  まったく、あの火曜日はなんだったんだよと思ったら、一緒に行った知人は、僕たちの観戦が厄落としになったんだよとポジティブシンキング。確かに、まぁ厄落とし出来たわけだ。


2017-06-17 韮山反射炉と茶摘み

_ [] 韮山反射炉と茶摘み

  恒例の長男の卒業した学校のOB会旅行で、伊豆長岡へ。僕はあいにくと出張とかで三年振りの参加だけど、11年目を迎えた今回も8家族18名の旅。初日の今日は、東京駅から踊り子号で、伊豆長岡に行き、巡回バスで韮山反射炉へ。

  中伊豆は、大学の無線部のOB会が35年くらい修善寺で毎年秋に開催されているし、その幹事をしてくれている先輩が函南在住だったり、伊豆大仁にある某POSレジメーカとの打ち合わせだとかで、比較的よく来ている地域ではある。

  そんなわけで、韮山反射炉の名前は知っていたけど、実際に訪れたのは始めて。といっても、今回の旅程では、反射炉の敷地には入らずに、外から眺めるだけ。それでも、十分に産業遺産としての存在感は堪能できる。世界遺産に認定されたこともあり、今は周辺の設備が整備されていて、地ビール工場も併設されているレストハウスで、BBQランチ。

  そのあと、すぐ横の山裾にあるお茶畑で、茶摘み体験というのが、今日のメインイベント。まずは、絣と茜の襷、前掛け、姉さん被りという、茶摘み娘の衣装を男女問わず全員がつけて、いわばコスプレ状態。その後、畑で新芽を摘み、衣装を解いて、工場見学をして、最後に入れ立てのお茶をいただくという体験コース。摘んだ茶葉は、天ぷらとウーロン茶に煎じるレシピとともに、各自お持ち帰り。

  今夜の宿のバスにピックアップしてもらい、伊豆長岡温泉に移動。伊豆長岡、大仁、韮山が合併して、伊豆の国市になっていたのは、知らなかった。荷物を置いたあと、近くの源氏山を散策して、温泉にはいって宴会。

  年に一度の再会を心から楽しんでいる笑顔は、やはり素敵だった。

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2017-06-18 Mr.Fuji人気の再確認

_ [] Mr.Fuji人気

  今日は、朝食のあと旅館を出で徒歩で、伊豆の国パノラマパークへ。麓から葛城山という標高450mちょっとの山頂までは、ロープウェイで移動。途中で、ひょんな事から、地元の方に割引券を頂いたのだが、これがかなりお徳な割引でぴっくり。

  曇り空なので、眺望は期待していなかったのだが、相模湾と富士山が薄曇りながらもしっかりと望めて、なかなかに壮観。山頂には、いわゆる訪日観光客の御一行がいて、中国語が飛び交っていた。箱根などのようなメジャーどころじゃないので、少しびっくり。なんだかんだいって、やはり富士山人気なんだろうか。

  比較的、山頂でのんびりして、たまたま空きがあったので、ジムにカイリューくんを一匹置いてから下山。宿のバスにピックアップしてもらい、長岡の温泉街にある橋本というお蕎麦屋さんでランチ。地元の人気店とのことで、開店と同時に満席で、僕らが出てくる頃には、外に待ち行列ができていた。実は、なにも調べないで、幹事さんにおまかせモードだったんだけど、あとでネットで検索したらかき揚げが有名とのことだった。確かに、仲間が頼んでいたかき揚げ丼が、えらく美味しそうだった....

  幸いに旅程中に雨に降られることもなく、予定通りの踊り子号で東京へ。東京へ近づくほどに雨が強くなって、最後自宅の近くのバス停からは、ちょっとだけ雨の中を走ることに。

  今年も無事にOB会が終わって、参加してくれた子供達(もう年齢的には大人なんだけどね)の楽しそうな姿が、こちらにとっては何よりの癒しだった。わざわざ、参加してくれた在学時の先生が、今年度から校長に就任したので、そのお祝いもできたのも嬉しかった。

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2017-06-19 方言?

_ [仕事][電波] 方言?

  日欧共同研究の予備実験と打ち合わせのため、今日は終日三鷹にあるENRI電子航法研究所で作業。ここを訪問するのは2回目なんだけど、守衛所で訪問先を聞かれた時に、ちょっと戸惑った。

  特殊法人の統廃合の関係で、国交省系の独立行政法人のうち、研究開発機関は、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所に昨年統合された。 ここでは、おなじ敷地内に各研究所があって、守衛所も一つなので、守衛所で行き先を聞かれる。

  今日、行き先も聞かれて答えたのだが、守衛さんには"ENRI"も"航法研"も通じない。そこで、"電子航法研究所"と言ったら、「ああ、電子研ね」とのこと。ここでは、"電子航法研究所"は、略して"電子研"のようだ。

  しかしさぁ、"電子航法研究所"を略すのに、それはどうなの? そりゃ"電子"も"航法"も一般名詞ではあるけど、ここの業務のアイデンティティを出すなら、せめて"航法"を残さないか?

  というわけで、この素朴な疑問を、訪問先の人に聞いたら、国交省では昔から" 電子研"が通名だそうだ。これって、国交省の村言葉というか方言だよね...

  まぁ、無事に入門できて、実験準備も予定どおりに終了したので、つまらんことに拘るのはやめておこう。

  打ち合わせしていた建物の中には、ここで研究してるパッシブなレーダーを使った、航空機の位置検出のシステムのデモが置いてあった。仙台空港に離発着する航空機がリアルタイムで、画像、データともに表示されている。その他、昔の測定器なども展示してあって、そっち系な人には楽しいかもしれない。

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2017-06-20 フォーラム標準への誘い

_ [仕事][電波] フォーラム標準への誘い

  夕方から、TTC(一般社団法人 情報通信技術委員会)の平成29年度 情報通信技術賞(総務大臣表彰)の授賞式に出席。あかま総務副大臣から表彰状を授かった。

  今年度の同賞には、僕以外三菱電機の内藤様と慶應大学の村井先生で、どうみても間にはさまる僕は、捕まった宇宙人状態。某大学の卒業式ではないので、一部に要望のあったコスプレではなくて、ネクタイと紺ブレで参加したものの、やはりお尻がムスムズして、有頂天家族の矢三郎みたいに、いつ尻尾がポンって飛び出すか、気が気じゃなかった。

  記念撮影前には、副大臣をはじめ、審査をされたTTC会長や審査委員長の皆様と、短い時間懇談。こちらは、総務省の総括審や課長も同席されていたし、少人数だったし、隣に村井先生いるしで、少しは落ち着いた感じで話しもできた。

  しかし、授賞式での、受賞者挨拶というのは、緊張していて話したいことの半分も話せなかった。旧知の元総務省幹部の方が司会で、挨拶後にかるくツッコミをいれてくれたので、場の雰囲気は悪くはなかったけどね。

  というわけで、少しこの受賞で感じたことを、忘れないうちに書いておく。通信といのうは、そもそも一人では成立せず、通信の相手方と共通の言語や手順がどうしても必要だ。また、そこに使われる電波とか電線とかの使い方も同様に、通信する同士で共通の技術である必要がある。そこで、こういう諸々なことを標準として取り決めることで、広域な通信のサービスは成り立っている。

  でっ、革命や戦争なんて事態において、放送局や通信設備を最初に掌握することが重要という事例にもわかるように、社会基盤としては、水や電気についで重要なライフラインなわけだ。

  そんなことから、通信というのは、昔は公共事業として公社がこれを行なっていて、それは日本だけの話ではなかった。したがって、通信技術の研究開発や技術標準というのは、いわゆるインカンバントキャリアといわれる組織が担い、国際間の標準も国が主体となって国際連合の組織であるITUを中心に策定され、各国が一票をもつデジュール型標準だった。TTCは、昨夜のパーティでインターネット協会の藤原理事長も話していたように、こういう時代に誕生し、ながらくその主たるプレイヤーは、国とインカンバントキャリアだった。

  これに対し、通信の民営化に加え、インターネットが登場し、自律分散的な取り組みが始まった。ここから、インターネット( 自律分散 End to End)と電話回線(集中 サーキットスイッチ)の間で、様々な競争があった。そして、競争の結果TCP/IPというインターネット技術が、いくらかの抵抗的改変を含みながらも、現在は通信キャリアの基幹技術の主役となっている。そんなわけで、ここ10年くらいTTCが寄与したり策定してきた国際標準にも個別技術としては、インターネット技術が沢山ある。

  しかしながら、TTCの会員やその表彰の対象技術は、デジュール型であり、対象者は、インカンバントキャリアやそこと取引する大手企業だった。ところが今回は、ITUで活躍されてきた内藤さんに並んで、インターネットの第一人者である村井先生が表彰されたことは、大きなターニングポイントであることは間違いない。

  さて、これに加えて私の表彰理由であるIEEE802.11というのは、無線LANとかWi-Fiとして広く知られているが、これはインターネット以上にインカンバント系な世界とは距離があるものだ。無線LANというのは、もともとISM(Industry Science and Medical) バンドと言って、ゴミ箱バンドなどと言われる周波数を通信に使ったことが最大のイノベーションだった。

  通信に限らず電波というのは、物理的に社会の共有資源なので、その使徒や割り当ては、国により監理されているし、国際的にはITUによる厳格な条約が存在する。そんな中で、ISMバンドは、電子レンジなどにも使われるもので、通信には適さないから、はっきり言ってそこで何しようがどうぞご自由に的な、無線を使うための従事者免許も不要なものだった。

  したがって、まぁこんなところ使って通信なんていうのは、天下のインカンバントキャリア様が社会基盤である通信サービスに使うなんてのはあり得ないから、標準なんて勝手にやっててねというものだった。

  実際に、僕が最初の無線LANの無線機を作った時は、27MHz幅しか電波の割り当てがなく、小電力データ通信なんて名前だった。MISでは、第一種通信事業者として、この無線LANの設備を公的な場所に設置しようとしたら、そんなものは構内設備だから公益性がないくらいに言われた。ところが、これもインターネットと同様で、いまや社会の中で重要な技術でとなり、その標準であるIEEE802.11の経済波及性は、誰もが認めるものとなった。

  こういう草の根的というかボトムアップな通信技術は、その標準化もデジュール型とは大きく異なる。インターネットの標準作定を担うIETFも、IEEEも、技術標準の作成は、個人が標準作定組織で提案、議論して作られていて、これらはフォーラム型と呼ばれている。

  今日の表彰の受賞者のなかでは、僕と村井先生、そして会長賞に表彰された西田さんが、このフォーラム型分野での標準化活動からの表彰者になる。これは、今までのTTCの表彰範囲にはなかったことで、これも本当に大きな転換点だ。いみじくも、藤原さんがそのことをTTCの進化という言葉で表していた。

  さらに言えば、所謂大企業に属さない、または属していなかった、僕のような者が、ここに表彰されたことも、まったく前例がないのではないだろうか。

  新しい事をやるというのは、前例がない事に挑むので、それなりにハードルはある。でも、その代わりに、こういう転換点を経験できる魅力というのは、まさにプライスレスな喜びだったりする。

  標準化という世界は、もちろん所属組織の支援や周りの人の協力があってこそ成果をなし得るものではある。とはいえ、そこに寄与する各個人の活動実績というのをこのような形で評価いただけるというのは、標準化という業務に携わる全ての者にとって、大いなる励みになるだろう。

  僕は、たまたまその節目で、この表彰をいただいたのだが、若手技術者のキャリアステップの一つとして、後進にとってのモチベーションになれば、幸いだと思う。

  改めて、この標準化活動や今回の表彰に関わった全ての人に感謝をするとともに、これから若い人がフォーラム標準の活動へ取り組んでもらえるような、サポートをしていく責任を感じた日だった。

  でも、やっぱし僕にはかなり敷居の高い世界だったなぁ....二次会で、村井先生に、緊張してる真野を見たの初めてだ的な事を言われたけど、すいません確かにビビりでした。www

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2017-06-21 濡れすぎた

_ [MISC] 濡れすぎた

  今朝は、天気予報もあまり気にしないで、家を出る時に少しやばいかなと思ったものの、雨はまだ降っていなかったので、傘を持たずに出勤。ところが、会社最寄りの外苑前についたら、いきなり土砂降り。わずかな距離だけど、しっかりずぶ濡状態。

  会社の置き傘をもって午後に外出したら、いきなり強風で見事に傘がおちょこ状態から壊滅状態になって、またしてもずぶ濡れ。

  外出先からの戻りに地下鉄の駅の売店で、ビニール傘を購入したら、そのあとは比較的穏やかな空模様になってしまった。

  まったく、なんの因果かしらんけど、こういう悲しい日はあるんだね....とほほ。


2017-06-22 もうWi-Fiには頼らない?

_ [電波][仕事] もうWi-Fiには頼らない?

  昨日、ネットで流れたニュースで、ソフトバンクの孫さんが訪日外国人客向けのWi-Fiについての発言があった。

  記事では、

  「オリンピックのたびに、無料Wi-Fiではさまざまな被害が起きている。具体的にはセキュリティの問題。Wi-Fiスポットのセキュリティの穴を突いた被害が大量に発生している。無料Wi-Fiよりも、世界中の携帯事業者とデータローミングをする方がいい。例えばアンリミテッドな(無制限の)ローミングなど。日本のLTEは世界で最も優れたカバー率と容量を持っているし、(ローミングの方が)セキュリティを保てて手間も掛からない。Wi-Fiスポットがいいというなら、別途セキュリティの問題を解決できるか検討したい」(孫氏)

  とある。

  三年前に、舛添都知事と対談した時の記事では、

  孫氏は「世界中の人々がスマートフォンを持っている。キャリアにかかわらず、世界中の人々が来たときにすっと繋げられることが重要。Wi-Fiは必要不可欠なソリューションだと思う。無料でサービスとして開放する。オリンピック会場で、ビデオのやり取りとか無料でWi-Fiを使ってサービスを提供する。なおさらWi-Fiの特区のような電波の開放は、日本人のおもてなしの気持ちとしてやるべきだと思う」

  とある。

 いやぁ、さすがに孫さんはセキュリティの問題に気がついて、大きく軌道修正をしたんだなぁ、これで街中に溢れる無防備なWi-Fiの問題に対する認知も広がるかと期待したいところだが、どうも実態は違う気がする。

  他のキャリアもそうなんだけど、LTEの導入期にスマホの爆発的普及でおいつかなったトラフィック容量を、Wi-Fiへのオフロードでカバーしようとして、かなり公衆無線LANに各社が投資していたのが実態だ。そこに、地方におカネをばらまくことが存在意義と感じてる人が、とにかく技術とかセキュリティとか無視して、無理やり訪日外国人の一番の不満がWi-Fiとかいうキャッチーなアンケート結果を掲げ、さらにここぞとばかりに、その助成金を使った展開を仕掛けた企業などもいて、とにかくものすごい数のWEB認証なWi-Fiが展開がされたわけだ。

  実は、去年あたりからキャリアの人達からは、LTEの展開が充足したので、もうWi-Fiに設備投資を続ける必要はない的な話しを、聞く機会が増えていた。つまり、お金の取れないわりに、管理運営が二重になるWi-Fiには、もう頼らなくても、十分にユーザートラフィックをLTEで捌けるもんねということだ。

  というわけで、まぁセキュリティが云々もあるけど、実態としてはキャリアとしてのROIを考えての方向転換なんじゃないのかなと勘ぐってしまうのは、失礼かしら。


2017-06-23 シウマイ

_ [MISC] シウマイ

  崎陽軒が新しい工場の完成を記念して、期間限定でメガシウマイ弁当とMINIプレミアムシウマイ弁当なるものを売り出した。

  子供の頃からなぜか崎陽軒のシウマイが好きな僕は、今夜新宿からのかいじ号で少し小腹がすいていたので、MINIプレミアムシウマイ弁当を食べようと思ったら、残念ながら売り切れだった。

  しかし、崎陽軒の売店に来てしまったので、そのまま普通のシウマイ弁当を買ってしまった。たくさんではないけど、移動する前に某協会の懇親会で、ちょっとだけツマミを口に入れていたので、ちょっと食べ過ぎになるのが気になったけど、サクッと完食してしまった。

  ところで、崎陽軒は昔から「シウマイ」で、他は大抵が「シュウマイ」。中国語の発音だとShāomaiなんだけど、いつ、どこでこうなったんだろう....


2017-06-24 夢読み

_ [][MISC] 夢読み

  午前中は、Sunnyの馬場で一鞍。実は、そろそろエンデュランス用のサドルを購入しようか思っているのだが、どういうサドルが良いかのか判らないので、今日は他の人のサドルを借りて乗ってみることにした。

  今日借りたのは、Barefootというとこのサドルで、いままで使っていたクラブのサドルと比べると、軽いのはもちろんだけど、かなり小ぶりになる。また、鐙革と膝当ての形状が全く違う。

  というわけで、バランスが悪いと落ちそうな感じがするし、足も動きやすいというか、動きすぎるので、まったく今までの感覚と違った。それでも、これはこれで、自分のバランスとかがすごく分かって、とても勉強になる。今日は、とりあえず乗ってみただけなんだけど、すこしこのタイプで練習してみたくなった。

  帰りに、この前オーナーが見つけた獣の頭蓋骨がまだ道端にあるというので、ちょと確認しに行ったら、車道にゴロンと放置されている。鹿なのかイノシシなのか判らないけど、どうしてこんなとこにあるんだろう。「世界の終わりとハードボイルトワンダーランド」に出てくる図書館での夢読みのシーンをなんとなく思い出してしまった。合掌

  午後は、畑のモロッコが発芽してきたし、トマトも伸びてきたので、支柱立て。夜は、季節外れだけど北海道産の秋刀魚を安売りしてたので、ちょっと思惑があって七輪で焼いて、夕食のメインに。

  こちらの思惑通り、連休前に家の庭で出産した野良さんが、どこからともなく現れて、網戸越しに熱い視線を送ってきた。でも、子猫は連れてなくて、こちらが気がつくと、ちょっと離れたとこまで逃げて、物欲しげな視線を投げてくる。まぁ、夜食事が終わったら、残った骨とかは庭の畑の土に戻すので、それを食べてねって感じ。しかし、子猫はどうしたんだろう....

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2017-06-25 蛇と猫

_ [MISC] 蛇と猫

  昨夜からの雨が降ったり止んだりで、馬場のコンディションも悪そうなので、今日は騎乗なしで、終日家で過ごす。

  まずは、高知の某ネットワーク研究者から送っていただいた梅の蔕取り、水洗いをして、梅酒の仕込み。2013,14,15仕込みの在庫があるので、去年は漬ず今年は漬けようと思っていたので、梅をいただけたのは助かった。ブランデーと日本酒で、それぞれ漬け込み。タイミング的に、そこそこに熟している梅もあったので、その分は選り分けて梅干し用に塩漬けして、味噌と同じ蔵に保管。梅シロップというリクエストもあったけど、熟し気味の梅は、カビが怖いのでパス。

  昨夜、秋刀魚につられて久しぶりに顔を見せて野良さんは、秋刀魚の食い残しを狙って、しっかり今夜も出現。しかし、子猫の姿が見えない。そろそろ、一緒に行動しても良い時期だと思うのだが、残念な事態になってしまったのだろうか?

  それにしても、どっかで餌をもらっているのか、人間に対して警戒しながらも、微妙な距離で様子を見ながら、窓の外でおねだりしている。どうせ、生ゴミを花壇に捨てるので、少しだけ食べ残しを置いたら、サクッと食べにきた。

  昼間、裏山で摘んだ蛇イチゴがあったので、それを置いたけど、匂いを嗅いだだけで、食べなかった。蛇イチゴって、人間には味はいま一つなのだけど、猫も食べない。まぁ、蛇と猫じゃ食物連鎖の序列も逆か...

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2017-06-26 組織作りのための組織

_ [仕事] データ流通推進協議会

  EverySenseでは、データの流通の仲介をする市場機能を提供する事業を展開しているが、仲介である以上、当然ながらデータを提供する人と提供される人がいて成り立つ。また、データというのは、かなり広義なわけで、個人情報のようなものから、工場などのセンサデータなど、実にその適応範囲が広い。こういうデータの流通は、社会の中で一つの経済基盤となることが広く期待されているけれど、それは私企業が単独で担えるものではない。

  そこで、僕らは積極的に、関係省庁とともに、その在り方やルールつくりなどを協議してきたが、経済産業省、総務省、内閣府ともに、それぞれの主催した会議体が一定のとりまとめ成果を報告しつつあることを受けて、それを実際に推進していく民間協議団体を立ち上げることを呼びかけてきた。

  今日は、その発起人会の第一回会合を開催し、十数社の民間団体と関係官庁の方々に参加いただき、「データ流通推進協議会」とい名称を含め、設立趣旨の骨子について賛同を得て、発起人会の活動をスタートするに至った。

  といっても、あくまで団体を組成するための発起人会であり、まずは、設立組織の定款、会則などを起草するなどの実務をボランティアベースでこなしていくことになる。そこで、取り急ぎ経済産業省、総務省の関連作業班の構成員のうち、民間企業の人にまずお声がけをさせていただき協力のお願いとなったわけだ。

  さて、団体が業界のルールや技術標準などを策定するとなると、一番肝心なのは団体の中立性、公明性、透明性となる。よく、この類の団体では、規約や定款では、名称、事業団体、役員の選出などの通り一遍のことしか規定していないことが多い。特に、日本の場合には、この傾向が強い。しかし、国際的なStandard Development Organization (SDO)と称される標準開発団体では、その運営や標準策定などについて、きちんとした意思決定ルールや運営ルールが存在する。

  インターネットの標準を策定してきたIETFでは、Rough Consensus & Running Codeという、大前提がありNo King, No President, No Votingといポリシーがあるが、それでも組織体としての意思決定や運営ルールは明確に存在している。このことは、IEEE ,3GPP,W3Cなどフォーラム系もITUやIMOなどのデジュール系も同様だし、民間コンソーシアムとして大きな成長をしてきたWi-Fi Allianceもしかりだ。

  というわけで、今日の発起人会では、呼びかけ人というか世話人として各社にお声がけをしたこともり、議長として議事進行をさせていただいたが、最初に少なくとも議事運営規則については、明確にさせていただいた。

  今日は、会として意思決定する議決事項は、「データ流通推進協議会」とい名称を含めた設立趣旨の承認だけだが、これも動議提案者を2名としての採択プロセスをとった。残念ながら、日本では、議会以外ではJCなどが積極的に運用しているロバートの議事規則も、馴染みが薄いので、議論や議事進行は、どうしても粛々としたものになる。しかし、初回ということもあり、参加者の様子見的なところもあるので、これからの闊達な議論に期待したいところだ。


2017-06-27 テレカン場所を選ばず

_ [][仕事] テレカン場所を選ばず

  今日は、日帰りで広島のクライアント先で打ち合わせだったのだが、その前に早朝の空港のラウンジでテレカンが一つ。昨夜も、夜にテレカンがあったりで、羽田のホテルに泊まったのだが、今朝はフライトの時間の関係で、ラウンジから入ることにした。

  しかし、ラウンジのテレフォンブースは、まさに猫の額くらいの大きさの台があるだけで、椅子もないので、窮屈な感じ。僕以外の参加者は、皆さんオフィスなので、ビデオの画面で、一人だけ立ち姿だった。

  僕は、WEB-exを使いだして結構になるけど、最近はZoomがかなり良い気がする。昨夜、元CISCOの人に聞いたら、ZoomはWEB-exを作った人たちが中心らしい。どうりで、洗練されているわけだ。

  それにしても、スマフォも使えるので、最近はなんだかまともな部屋でWEB会議に入らないことが増えて来てる。ITで仕事の効率化って、結局のところ仕事する場所とか時間を拡大してるのか....


2017-06-28 監査業務

_ [仕事] 監査業務

  朝は、いま某大手電機メーカーの監査で、よくニュースにでる大手監査法人のコンサル部門の方々とデータ流通についての意見交換。EverySenseでは、データを兌換可能な経済価値に転換することで、流動性を与える仕組みを提供しているのだが、これは証券取引所などに限りなく近い。

  ネット界隈では、オークションサイト、中古品売買なとが大きな市場となり、ここ数日話題なのは、ネットでの質屋行為だ。しかし、いづれもリアルキャッシュが絡むので、なかには反社会的な利用形態が必ず現れてくる。

  実際の株式取引だと、証券取引等監視委員会という強い仕組みがあるが、データ取引については、いまの段階でさまざまな規制や公平性担保の枠組みが確立されていない。

  だからこそ、省庁をまたいで色々な議論をしているのだが、民間ルールにせよ、法制化されたルールにせよ、それを遵守して運営する企業なり組織なりに対するチェックは、第三者的な機関が行う必要がある。

  というわけで、まぁ会計監査ほど一般的になるかは別にしても、監査法人のような業態の第三者が、データ取引の監査業務をすることも、将来は十分に考えうるなと期待するわけだ。

  今日の午後は、リックテレコムさん主催のセミナーで、このあたりの話を交えて講演させていただいたが、どこまで伝わったかしらん。

  夜は、ちょっと必要にせまられて、たぶん20年振りくらいに、シェルスクリプトなんぞを書くことに。しかし、いまや気の利いたテキストエディタさえも、PCには入れてないので、Macの標準のテキストエディタで、ちょこちょこと勤しむ。

  それにしても、いまはGoogle先生のおかげて、オンラインでいろいろな人の解説なり説明があるのが、本当にありがたいな。 でも、たった数行のスクリプト書いて動かすのに、小一時間もかかってしまった。あーあ。現役は遠いな....


2017-06-29 代案なきは...

_ [仕事] 代案なきは...

  朝、市役所で都議会議員選挙の不在者投票。武蔵野市は、都民ファースト、自民、民進の三人が立候補している。しかし、どうも都議会議員選挙なのか、国政選挙に向けた政争の具なのか、分かりかねる公約もあって、なんだかなと思う。

  市役所からバスで吉祥寺に出たら、吉祥寺の駅前で某政党の女性候補の陣営が一生懸命応援演説をしている。しかし、その内容たるや、他の政党や候補者どころか、他の国政議員などに対する批難ばかりを、かなりヒステリックな声調で発しているだけ。残念ながら、この候補にしたら、どういう政策アイデアがあるのか、なにをしようとしているのかは、まったく語られていない。そりゃ、まぁ他が気に入らないっていうのを発言するなとはいわないけど、その先に、ではどうするのかがないと、通る人の心には響かないのではないかしら。

  もちろん、人間社会では共通の仮想敵国をつくって、それをひたすら非難し、そこに同調する者同士での連帯を保つなんてのは、よくあるパターンだけど、それって子供のいじめ問題みたいに感じるのは、僕だけだろうか?

  いくつかの、打ち合わせのあと、午後はビッグサイトで開催されているAI・人工知能EXPOで講演。知り合いの人工知能などの研究をされている先生と、一つのセッションの前半を受け持ったのだが、高額な参加費用なのに、それなりの大きな会場が満席でびっくり。

  こういうセミナーや学術論文でも、先行研究や現在の社会の課題を示すのは、ある意味批評・批判という分類の行為だけど、その先に、ではどうするのを示すことが重要だし、そこに意味がある。

  社会の中で、他の行為や仕組みを批判するのは、不満の表現であり、それはそれで生きて行く上で、個々人には必要なことだ。だけど、それを自分以外に訴えるなら、そこにはそれに対する代案があってこそだろう。

  昔、ネットの世界で、「反論なきは合意」「代案なきは却下」的な、フレーズがあった。「反論なきは合意」は、沈黙ではなく反論を促すわけで、反論には非難、批判が当然あるわけだ。だから、非難、批判を多いに受けることが、「反論なきは合意」の背景にある。そして、「代案なきは却下」は、その反論には、代案がなくてはならないという話だ。

  最近の週刊誌とか新聞も、なんだか建設的な提案のない批判ばかりで、うんざりすることが多いけど、SNSなどのネット民もしかりだ。まるで、プロ野球ファンが、贔屓の球団が弱い時に、やれ継投がとか、代打の采配がとかで、監督やコーチを非難してるのに近いかもしれない。でも、通のファンは、俺が監督だったら理論を持ってるから、まぁ代案がないわけでもない。実践できるかは別だけどね。


2017-06-30 銀行の事務手続きは信託できるの?

_ [仕事][インターネット] 銀行の事務手続きは信託できるの?

  朝、某都銀の担当さんとちょっとした、保険関係の契約。担当者が顧客に対して、どのような説明をして、それに対して顧客はどういう意向かなどを、初回に会った時も、今回もタブレット端末で、確認入力する。その他の重要説明事項も、タブレットに示されひとつひとつ確認したうえで、チェックボタンをクリックしていく。

  おお、金融機関も最近は、進んだもんだな、これは簡単でいいですな....などと思ったら大間違い。まったく、同じ内容の書かれた紙の書類にも、チェックして、署名をする必要がある。

  まぁ、それ以外にも、なんだかんだ5枚くらいの書類に、自署と住所などの手書きをしないとならない。たった、ひとつの小さな契約のためだけにだ。

  情報銀行の話を、いまは色々と議論してるけど、それ以前に、こういうのはお願いだから、私の合意のもとに、銀行側で書類の必要な欄を埋めてきてくれないものだろうか?

  最近は、大夫改善されてきたけど、出張でホテルなどに泊まる時に、相変わらず手書きで宿帳に住所・氏名などを書くことがある。もともと、これらの情報は、予約時に電子的に渡してあるのにだ。宿帳の場合、なにかあった時の本人照合のために、手書きがいるという話を聞いたことがあるけど、それだってサインだけで十分だろう。実際に、海外のホテルなどは、そういうところが多いし、最近は日本でも少しずつ増えて来た。

  個人情報を、なんども色々なところで、いろいろな媒体に記入するのって、結局のところ漏洩や窃用の可能性を高めているんじゃないのかね。本人の認証をする話と、付帯情報を共有する話は別なのにねと思うわけだ。

  というわけで、情報銀行が実現した時に、情報銀行と自分の情報の取り扱いを信託するために、なんども紙に個人情報を書かないといけないなんてことは、ぜひ避けてほしいものだ。


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