参加しているWi-Fi AllianceのMeetingは、朝食・昼食がサープされるので、夕飯時だけがホテルから外にでる。昨夜は、ソーシャルで海沿いのブリュワリーに行ったのだが、今夜は書き物の仕事があるので、近くのラーメン屋で済ますことにして、数ブロック離れたラーメン屋へ。
でっ、話はまったくラーメンとは関係なくて、帰り道で見たビルの合間にある時代物のインフラからの展開。ちょうど、日本では東京都が電柱の地中化を進めるというニュースが入っては来たが、諸外国ではこういう木製の電柱やら給水塔やらの年代ものの社会インフラを目にすることは多い。
この類の社会インフラは、初期には公共投資として税金により設備整備をし、それが民営化により解放されという流れが、世界的な潮流となった。このため、新規参入した民間事業者と公共事業者から移行した事業者の間には、持つ者と持たざる者の歴然とした差がうまれ、その貸与価格の計算方式や貸与単位などで、多くの紛争や調停が行われて来たし、いまも行われている。
かつて、僕がMISという一種通信事業を行った時も、公益特権による民地利用や電柱共架などの問題に直面したのだが、こういう話ってなかなか一般の人にはわかりにくい。
でも、この写真のようなインフラが目の前にあると、すごく共有施設としての体裁が説明しやすい。こういう、共有インフラを使用する権利は、Right of wayと言われていて、これは社会サービスには不可避なものだ。
これに対して、いま参加してるWFAもそうだけど、電波モノのややこしいのは、電波という目に見えない資源を、Right of wayの対象とする点だ。ちょうど、いま日本ではInteropが開催されていて、Sub1GのRoLaやSigFoxの話も、ネットにたくさん流れてくる。Wi-Fiは、UnLicensedな電波を使ったことで、あいる意味Righ of wayの問題を回避したことが、最大のイノベーションだったわけだが、果たしてRoLaとかはどうなるのか注目したいとこだ。