午前中は、Sunnyの馬場で1鞍。相方は、先週の競技会の疲労もあまりないのか、まぁそこそこにお元気なこと。でも、今日は、無理をさせずに速歩までを中心にして、馬場の感覚の確認。
ところで、Enuduranceの競技では、競技前及び一定距離毎に獣医検査(VETチェック)を受けて、馬の体調に異常がある場合には、失権ということになる。ここで、獣医検査を受ける前に、ライダーがなんらかの異常を認知して、自ら競技の継続を辞退する事を申し出る場合と、検査の結果として審判に失権を判定される場合の違いについて、少しオーナーと話題になった。
標準化なお仕事同様に、まずは元のルールはどうよと思って、FEIのEndurance Rulesを見てみたら、獣医検査での失格事項であるFTQ: Failed to Qualifyとは別に、以下の記述がある。
WD: Withdrawn
- The combination does not turn up at the Event.
- The combination decides not to participate prior to the 1st Veterinary Inspection.
RET: Retired
- The combination retires after successfully passing the 1st Veterinary Inspection.
- The combination voluntarily retires after successfully passing the Vet Gate and has correctly finished all phases to that point.
つまり、最初のVETチェックを受けないか、受ける前に不参加を表明した場合は、WD:Withdrawnとなっている。これは、日本語的には出走辞退という感じだ。
一方で、最初のVETチェックを通過(合格)したあとに、辞退したのはReitiredとなっている。でも、その下の行は、successfully passing the Vet Gate and has correctly finished all phases to that point.とあり、全てのフェーズを正しく通って、Vet Gateを通過した後にリタイアしたものと読み取れる。
Phaseというのは、ルールブックの他の記述からレグと呼ばれる各競争区間のことなのは自明であり"to that point" とあるから、辞退する時点までの競争区間を正しく走って、Vet Gateを通過したあとに、辞退を表明するとRetiredに分類されると読み取れる。
となると、最初のVetチエックを合格したあとは、2回目のVetチエックは、それに合格しなくても、VetGateを通過した時点で、辞退を申し出ればReiredになると理解できる。
1st Veterinaryっていうのは、出走前の獣医検査なので、これに合格して出走して、1レグ(第一競争区間)を終了したあとVetGateを通過した時点で、辞退を申し出ればRetiredになると読み取れる。
ここで、"passing the Vet Gate"とは、獣医検査場に入ることを言うのか、獣医検査場で獣医検査を受けて、獣医検査場から出てくるまでを言うのかは、残念ながらルールブックからは読み取れない。
ただし、"passing the Vet Gate"と"passing the 1st Veterinary"は、異なる文意で書かれているのだから、獣医検査場に入るという理解で良い気がするのだか、実に分かりづらい。
いづれにしても、ルールブックには、少なくとも、WD,RETとFTQという定義があり、別なテーブルにも並列に扱われているので、これらのステータスには、それぞれ別な日本語訳が当てられてしかりだと思う。
こういうのって、なんだか標準化の仕事と同じで、曖昧性を少しずつ排除していかないとならないので、ルールブックの改定なんてのも、頻繁に行われるんだろうなと思った次第だ。