台風の影響で条件付きフライトにはなったものの、20分程度の遅延で大阪伊丹に移動。今日から、吹田市のガンバスタジアムで、EU-Japanの共同研究プロジェクトRapid-5Gの実証実験。初日の今日は、暴風雨のために事務所への挨拶と現場の確認。それにしても、スタジアムって誰もいないのに、なんとも言えず凛とした戦場の持つ緊張感が漂ってるのが凄い。
吹田スタジアムには、モノレールの万博記念公園駅から歩いていくのだか、これが結構遠いのと、暴風雨だったのには参った。それでも、駅のすぐ横の万博記念公園には、太陽の塔が今でもその勇姿が見れる。僕が、太陽の塔をこんなに近くで見るのは、1970年の万博以来で、もうあれは47年も前のことかと思うと、感慨深いものがある。
1970年小学校五年生だった僕の世代にとって、大阪万博というのは、もう圧倒的な存在感がある。当時、僕は母方の実家が兵庫県明石で、母方の親戚が大阪にも沢山いたので、毎年夏休みは関西に長期滞在していた。だからとてもありがたいことに、大阪万博には、3回か4回足を運んだ。
当時の一番のお目当は、アメリカ館の月の石だったけど、その他にも日本の企業パビリオンなどは、科学がつくる明るい未来の象徴だった。ちょうど、キドカラーの飛行船が全国行脚をしてたりもした。
その後、つくば博、海洋博、花博などたくさんの万博が日本で開催されたけど、僕は残念ながら大阪万博以外は、行ったことがなかったりする。
そんな太陽の塔の目と鼻の先のスタジアムで、今日からはBeyond 5Gという2020年以降の通信を見据えた実証実験をするのだが、果たしてこういうのが子供達に明るい未来を期待させることができるかというと、なんだかあの万博の高揚感には程遠い気がして、少しだけ萎えるけど、まぁスタジアムの前にあやかってガンバロウ。