金属マーカーの留置後も、とくに異常もなかった。これで、次は五月の連休明けに、放射線の照射範囲などを定める計画CTというのを二日間行うことになる。この時には、体の側面と正面にマジックで印を書くことになるので、それ以後は風呂は入れるけどゴシゴシ洗ったりは出来なくなる。
そして、なにより悲しいのは、基本的には温泉もダメということだ。僕は、週末は山梨にいれば近くのたかねの湯に行くのだが、ここは単純アルカリ泉なので、大丈夫かなとは思うけど、やはり治療優先でとりあえず我慢することにした。
そんなわけで、5月の連休明けからは、温泉禁止になることもあり、四月のうちに、北海道に行ったり、熊野古道や六日町に行ったりで温泉成分を取り入れておいた。
そして、計画CTの一週間前からは、整腸剤などの服用スタートとなった。これは、直腸にガスが溜まったり便秘気味になることを避けるためのもので、まぁ比較的お通じの硬い僕にはありがたかったりした。
前回の検診でホルモン療法の効果がある程度納得のいくレベルに現れたこともあり、この頃になると精神的には万が一の事を考えることが減ってきた。そして、とにかく生きるという前提で、いろいろなことに取り込めるようになった。
そんな踏ん切りもあって、四月に北海道で出会った若い女の子もこの日記に書いたけど、呼び寄せてしまったのだ。そして、放射線治療の始まる直前の週末に開催されるエンデュランスの大会には出走申し込みもして、連休中はしっかりとPooと訓練を重ねたのだが.....好事魔多しで、なんと計画CTの直前に背中から腰にかけて大きな怪我をしてしまった。
これって、治療が出来るくらいの怪我で済んだのは、ちゃんと治療に専念しなさいという神様のお告げなのかと心に刻む。もっとも、この時点では、まだ怪我が治れば、大会には出走しようと思っていたけど....
それにしても、こういのうは危機管理能力だよね..
というわけで、みなさんが万が一不幸にも前立腺癌の放射線治療を受けることになったら、早めに計画を立てて、温泉とかも楽しんでおく方がいいですが、怪我などの危険性のあることは慎んだほうが良いですよ。