某省での打ち合わせは、Byond5Gな話で、新任の幹部職員の技官さんとちょっと盛り上がってしまった。思い起こせば、SDRを使ったトランシーバーや、アンダーナイキストサンプリングからの直交変復調やゼネカバ受信機、DSSSによるスペクトラム拡散無線モデム、IPルーティングとアドホック通信、フルディジタルのエミュレーション、モバイルIPとの組み合わせでのハンドオーバーとか、1980年代の後半から、いろいろと世界初的な実践的開発を続けてきた。
こういう技術開発のモチベーションって、それがトレンドだからとか、儲かるからではなくて、ただひたすらそれが望ましい形式だし、原理的に実現可能なものだから、挑戦したいというとこにあった。ある意味、手段こそが目的で、極論を言えば好きだからやってきたことに他ならない。
でっ、まぁ所詮個人というかベンチャーリソースなんで、何をやっても後から来た大資本の似て非なるものに抜かれてきたわけだけど、それでも独創の楽しさというのは、捨てがたいわけだ。
大きな組織で十分なリソースを割いて、半歩後ろから仕掛けるほうが、どうみたって商売上手なんだけど、そういうのは残念ながら僕には出来ない。
決して、魔法の技術とかテクニックではなくて、原理、定理、原則に照らしたら、こうやったらいいんでないのというのを、出来ない言い訳とか出来ることとの妥協で作り上げるのは、まったく面白くない。
いまのデータ取引市場だって、社会的な構造やデータというものの性質や、そこに関係するステークホルダの本質的なビヘイビアを考えれば、当然の帰結だと思っている。
そんな中、去年からちょっとBeyond 5Gな話しは相談を受けていたのだけど、僕的には、どうしてもやってみたい概念の無線通信がある。でも、さすがこの年齢から1人でチャレンジするのは厳しいなと思って、お茶飲み話にとどめてきた。
でも、今日の打ち合わせしてたら、またぞろムズムズしてきてしまった。新しい概念の無線通信を一緒にチャレンジしたいなんて若人がいたら、まじめにコンソーシアム的に共創(狂想) 体制を作りたいな。
なんだかんだいいながら、やっぱし電波が好き.....