職場の情報システム環境の再構築などに伴い、知人のH氏とあって意見交換をする。 彼は、インターネットの創成期から、ネット企業の現場で数多くの情報システムの設計、構築に関わってきており、情報システムが企業の生産性にもたらす功罪を、いろいろと知っている。 最初に口を付いて出たのは、従業員の若さの問題だった。 情報リテラシーを向上させ、情報共有などにより、企業の生産性を改善するときの、ボトルネックは、情報流通に無意識にネガティブな世代というわけだ。 年齢とともに、一定の職責や地位に就いてる人は良いのだが、そうではない中間層は、無意識のうちに変化を拒絶するので、そういう層を如何に減らしていくかが課題だろうということだ。 僕も意見が一致するところでは、少しドラスティックだが電子メイルの個人アカウントは、企業に不要で、原則ロールアカウントだけで良いというアイデアだ。 実際に、こういう運用をしているいくつかの企業は、情報の流れもよくなり効果がでているそうだ。 もちろん、個人が、個人のコミュニケーションのために、メイルアカウントを所有することを否定するものではなく、仕事で使うアカウントは、部門で共有するロールアカウントだけで良いということだ。 常に、情報は必要な範囲で共有されることにより、属人性を排することが可能となる。 これは、事業の持続性や統治の面からも重要なことだ。 電子メイルではない文書管理などでは、多くの企業でセンタファイルがされているし、業務の多くのながれは、公文書でやり取りされているのだから、電子メイルの個人アドレスを廃止することに取り込めない理由は無い。