たまたま、今日は二つのVoIP関連の取引先と打ち合わせがあった。 IP電話は、最近NTT東西での事故があり、その信頼性を従来の電話網と比較して、不安視する人もいるようだ。 ほんの数年前までは、IP電話も、いくつかの方式が乱立し相互接続性の問題もあったし、音質もアナログ電話より劣るとされていた。 しかし、ここ数年は、NTT東西をはじめ、従来の電話会社が皆IP電話を導入しはじめ、番号体系などもかわり、すっかり成熟した感じがある。 当初、IP電話の端末装置や接続サービスでも、ベンチャー企業がたくさんあったのだが、最近はあまりIP電話が新技術、新事業の錦の御旗じゃなくなったようだ。 打ち合わせした某IP電話事業者は、いち早くIP電話サービスをスタートした老舗なのだが、最近はNTTなどの光電話との差別化ができずに、かなり苦労しているそうだ。 電話の通信事業者のコアコンピタンスは、あくまでサービスにあるわけで、技術にあるわけでないから、とうぜんそこをどう確立していくかが重要なのだろう。 利用者にとっては、IP電話かアナログ電話かという技術ではなく、ネットワークとの統合サービスや、料金のパッケージサービスなどが重要なわけだ。 というわけで、IP電話単独の事業者は、自らのもつ資産の優位性を活かせるなにかを、再確認し、サービスの創造に迫られているのだろう。