秋田市で行なうFWAの実証実験のために、現地調査に行った。 秋田駅から車で30分くらいの地域で、水田に囲まれているとはいえ、大きな集落で、住宅密度も高いのだが、なんとブロードバンド環境が無いそうだ。 ADSLは、局舎との位置関係が悪いらしく、伝送路が8kmくらいになり、サービスエリア外ということだ。 今回の実験では、町内の7地区、383世帯をカバーできるように、P−MPな無線局を設置する計画だ。 それらの地区の中で二つの地区は、新しく開発された住宅地で、住民も若い世代が多く、建っている家もみな近代的で瀟洒なものだ。 その地区が、ADSLも来ないというのは、外観からは想像もつかない。 こういう現状をみると、ブロードバンドゼロのルーラルというのは、山奥に限らないことを痛感する。 実際に、ここの町は、僕の山梨の家より、はるかに都会に近い環境なのだ。
それにしても、住民の方から「Wi−Maxを使えば、50km飛んで、75Mbps出るんですよね?」という質問が、市の担当部門などに寄せられたそうで、こういう宣伝文句を声だかに叫んでいた企業や会社は、携帯電話の¥0広告と同じくらい消費者に対する不誠実な扇動をした責任をとるべきではないだろうか。