財)全国地域情報化推進協会の情報通信インフラ委員会ブロードバンド全国整備推進WGに参加する。 前回に引き続き、各キャリアの取り組みの事例紹介などの発表のあと、ロードマップ策定の具体的な内容について、事務局案をもとに協議となった。 ブロードバンドの定義の確認や、世帯カバー率算出のための母数を何にするか、などの基本的な統計、算定根拠を再確認する質疑がなされる。 質問しているほうも、答えているほうも、同じ官庁で、片や地方自治体に出向中だったりなのに、こういう基礎的なところを再確認しあわないといけないのは、なんだかな.....である。 逆に、こういう委員会などの策定する資料というのは、とても社会的な影響力が強いので、しっかりとコンセンサスをとってから進めたいところなのかもしれない。 中山間離島などで、高齢化が進んだ地域では、住民側のブロードバンドの需要が顕在化していないため、現時点では事業者も行政もインフラ整備を進める予定がまったく立たない地域があり、そういうところも解消するための計画が必要なのかという議論があった。 情報網は、いまや重要な社会基盤なのだがら、今の時点でのアプリケーションや端末のイメージからだけで、その要・不要を議論するのは、危険だろう。 高速道路を作った時に、うちの村は、現在、誰も車をもっていないから、そんなものは不要だというのに近い。 しかし、だからといって、整備新幹線や高速道路のように、計画的に100%どこでもというのも、数年後には無駄がでるかもしれない。 稼働率の極めて低い自動車専用道路と同様な誰も使っていない光ファイバー網がでるかもしれない。 また、生活文化の多様化により、自然保護やLohasじゃないが、情報からはなれた文化、生活圏を作りたいなんていうコミュニティが出てくるかもしれない。