M&AやTOBの文字が、連日新聞紙上に現れている。 今日はインターネット総合研究所(IRI)がSBIの完全子会社化で統合されるという発表があった。 IRIは、日本のインターネットの創成期をリードした企業で、代表の藤原さんはじめとして、ここには知人がけっこういる。 また、SBIにも、僕は大変お世話になっている。 そんな二社が統合されるわけだが、インターネット時代の金融の在り方をリードしてきたSBIと、インターネットの構築、運用で圧倒的な実績をもつIRIが組むことの効果といのうは、なんとなく良さそうというだけで、まだ僕には実態が見えない。
それにしても、企業の継続と発展のためには、M&AやTOB、MBOなどのダイナミックな手法が必要な時代なのだろう。 起業から50年、100年と単独で事業発展を継続するのは、複雑さの増した今日の社会では、簡単ではないわけだ。 創業者の手を離れて、企業が独立し、社会の公器となるには、こういう親離れ/子離れを強制的に行なうことは有効かもしれない。 一方、企業や創業者の醸し出す企業風土、文化が薄れていくことは、避けられないだろう。 新興市場に上場したベンチャー企業は、その創業者の独特の個性や独自の企業文化を持つことが多く、それらが社会に与える刺激はとても重要なのだが、それが失われることなのないような経営統合というのは、難しいのだろうか...