四年ほど前から山梨大学で、ベンチャー経営論なる講義を非常勤で担当している。学部四年生を対象にして、前期15コマの講義で、単位を出すのだから、休講はできないし、それなりに試験などでシラバスに示した評価をする。
しかし、学部の四年生という意味では、果たして座学中心にマーケティングや企業会計、コンプライアンスなどを含む、体系的な講義をすることに、二年目くらいからいささか疑問を感じはじめた。さらには、これは自分の都合なのだが、諸々の関係から時間的な対応も厳しくなってきた。
そんなわけで、一昨年の終わりに、講義の進め方や対象学部、教室などで改善できないかという打診をしたり、そもそも論で他の講師を探すことも提案してきた。
しかし、教育委員長が変わったとかで、この辺りの背景は引きつがれかなかったというか、まともに伝わっていなかったことがわかった。はっきり言って、まぁ聞き流されてたという感じだ。
そこで、今日、改めてそのあたりの話しをしたのだけど、結局のところ事務サイドは、如何に決まったカリュキュラムの範囲で落ち着かせるかということしか興味がないみたい。(まぁ、それが事務のお仕事なので当たり前かもしれない)
というわけで、打ち合わせの中で、学生に何を与えるか、どういう教育が学生にとって良いかという視点の話しは一切なかった。
正直、これは本当に学生さんには不幸なことであり、はたしてどうしたものだろうか? 前から言ってる通りで、もう出来ませんとお断りすることは簡単かもしれないけど、結果として学生にとって貴重な時間を有意に使う道を閉ざすことになるのは、なんとかしたいと後ろ髪が引かれるわけだ。