EverySenseでは、IoTにより生成される様々な情報を相互利用できる仕組みを提供しようといている。ここで、ちょっと分かりづらいのは、情報とデータの違いだ。センサーや機械は、なんらかの事象を検出したり測定したりして、データとしてそれを送出する。これに対して、他のデータや知見が加わって、意味のある情報になる。
例えば、スマートフォンには、GPSという位置測定システムの受信素子が搭載されていて、そこからは緯度、経度などのデータが得られる。これに対して、iPhoneでもAndroidでも、Wi-Fiから得られる情報なども付加し、さらに地図情報と照らし合わせるることで、端末の位置を位置情報として利用できる仕組みがある。つまり、GPSデータと位置情報では、その意味が異なる。
この場合、データに対して情報の方がそれを構成する要素が多く、かつその導出の仕組みがブラックボックスであることが多く、データのほうが純度は高い。しかし、用途によっては、データでは十分な意味がないから、情報が欲しいということは、多々ある。
つまりは、データにせよ情報にせよ、その使途によって深みも精度も異なるわけだ。というわけで、スマホを使ってGPSのデータと、位置情報の両方を比較してみると、なかなかに面白いことが判ってきた、七夕の夜だった。