日程を調整して、一泊二日で香港へ行く。ちょっとした事務事項の整理が目的ではあるが、それとは別に88歳になる友人と会うことをとても楽しみにしての出張だ。彼は、かつてRoot,Inc.を起業した時に米国の半導体メーカの海外営業担当から紹介された香港の半導体商社のオーナー。当時、やっと出来上がったスペクトラム拡散の無線機を、中国で販売するということで、業務提携をするとともに、Root,Incへの出資も頂き、かれこれ20年近くの付き合いになる。
若き頃、日本経由で米国に留学した彼は、日本文化に造詣が深く、親日家で、以前はよく来日して、二人で京都や箱根などへの旅行もした。中国文学の専門家でもある実姉とも懇意にしてもらっている。
彼とは、食の好みも含めて、不思議と世代を超えて気があうので、日本でも中国でも、時にはアメリカでもよく食事をして、グラスを傾けてきた。
そんな彼も、米寿を迎え、以前のように世界中を出張で飛び回ることも減り、ここ数年来日もされていなかった。たまに、メールで連絡をもらうのだか、やはり寄る年波で、健康にはいろいろと心配な面が出てきていることも聞いていた。
そんなわけで、今回は、香港到着後にホテルで、二人でアフタヌーンティーを楽しみながら、旧交を暖めることができたのは、とても良かった。たまたま、羽田でKIRI-Japan-Designというセレクションショップがあって、彼の好みに合いそうな小物があったので、それをお土産に渡したら、とても喜んでくれて、早速奥様に見せたんだなんていうメールも頂いた。
夜は、二週間前までシリコンバレーでインターンシップでEverySenseの仕事をしてくれていた中国人の学生が深圳の実家に帰国していることもあり、これまた深圳在住の旧友と三人で会食。旧友が尖沙咀のK11の地下の居酒屋を予約してくれたのだが、ここがちょっと分かりづらい場所で、予約した本人が道に迷って遅れてくるという始末だ。僕は、たまたまK11は、上層階にあるホテルにも泊まったことがあるので、迷わなかったけど、深圳からお上りさんで来た旧友には、難しかったようだ。www
というわけで、今日は僕が旧友を訪ねたり、旧友が深圳から香港に出てきたりで、有朋自遠方来・去 不亦楽 という1日だった。